隋唐演義 集いし46人の英雄と滅びゆく帝国
「隋唐演義」の”演義”とは、史実をベースに民間伝承や虚構をまじえた通俗小説のことであり、歴史小説と伝奇小説の両面を持っている。
日本では「三国志演義」や「封神演義」がよく知られているが、「隋唐演義」も中国で人気の高い演義の1つである。
作者は清代の褚人獲。唐・宋の伝奇小説や筆記、民間の伝承文芸から材料を収集して作られた物語は、隋(王朝)文帝(=楊堅)が陳を滅亡させたところから始まり、安史の乱の後、唐(王朝)第九代皇帝・玄宗が長安に戻るところで終わる。
ドラマ「隋唐演義」では、中国統一を果たした隋(王朝)興亡を経て、唐が建国されるまでをドラマチックかつ大迫力のスケールで描いている。
隋唐演義
みどころ
■中国史を代表する暴君・煬帝
「中国史上最悪の皇帝は誰か?」という問いに対して、秦の始皇帝とともに必ず名前が挙がるのが隋(王朝)二代目皇帝・煬帝(楊広)である。
初代隋皇帝である父・楊堅(文帝(隋))より晋王に封ぜられた楊広は、総大将として陳の首都建康を攻め落とし、およそ300年ぶりの中国再統一に大きく貢献した。孝行息子を装いながらも皇位継承を目論んでいた楊広は、妹を殺害し、その罪を皇太子の兄になすりつけて失脚させると、父王を殺害し自ら皇帝に即位する。
即位後は、華北と江南を結ぶ大運河を建設するなど度重なる大事業で数百万単位の人民を酷使し、朝廷に刃向う者に対しては見せしめとして残虐な刑罰を与えただけでなく、私生活では女色におぼれ、贅沢の限りをつくすなど、その権力をほしいままにした。
なお、煬帝とは隋(王朝)後に統一王朝となった唐が付けた諡号(貴人や高徳の人に死後おくる名)であり、「煬」には「天に逆らい、民を虐げる」という意味がある。こうした呼び名からも煬帝の暴君ぶりを窺い知ることができるであろう。
■瓦崗寨に集結する46人の英雄たち
五胡十六国時代、南北朝時代と短命の政権が乱立した長い分裂期を経て、6世紀末に久しぶりに中国を統一した隋。しかしその命脈もわずか三十余年で尽き、次なる唐(王朝)時代に入ってようやく世に安定と繁栄がもたらされる。「隋唐演義」はそんな激動の時代を舞台に、隋に反旗をひるがえした有名無名の英雄たちの物語。忠とは何か。義とは何か。男として人間として、それぞれの信念とプライドを賭けた人間ドラマは見る者の胸を熱くせずにはおかない。
秦瓊、単雄信を筆頭に46人の英雄好漢が集まり、打倒・隋をかかげて一大勢力となった場所が”瓦崗寨“である。世直しのために英雄たちが集結した場所、と聞くと「水滸伝」の”梁山泊”を思い出す人も多いだろう。「隋唐演義」も「水滸伝」と同じく、反朝廷の狼煙を上げた男たちの絆と戦いぶりが最大の見どころである。
また、本作のアクション監督・グオ・ジェンヨンは、国内外の映画で活躍し、ドラマ「水滸伝」でもアクションを担当した第一人者。一対多のバトルから、馬上戦、大規模な戦乱シーンまで数多くの迫力あふれる劇中アクションを見せてくれる。イェン・クァンやフー・ドンなどはドラマ「水滸伝」にも出演しており、水滸伝ファンはより一層本作を楽しむことができるだろう。
■旬のアイドルから個性派スターまで豪華キャストが集結
清廉な人柄で人望を集める主人公の秦瓊には、「水滸伝」の燕青役が記憶に新しい中国きっての二枚目スター、イェン・クァン。槍術に優れる才気煥発な美青年・羅成を演じるのは、中国版「花より男子」こと「一起来看流星雨」でブレイクした人気アイドル、チャン・ハン。いずれもルックスはもちろん演技力、本格的アクションでも見るものを唸らせる。
その脇を固めるのは「水滸伝」で林冲役を好演したフー・ドン、「さよならバンクーバー」のジャン・ウー、「傾城の雪」のドゥ・チュン、「大秦帝国 縦横~強国への道~」のフー・ダーロンをはじめ、ワン・バオチャン、イン・シャオテンら並み居る実力派スターたち。傾国の美女・蕭美娘を好演したバイ・ビンの妖艶な演技も見逃せない。
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隋唐演義 集いし46人の英雄と滅びゆく帝国全話配信中
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あらすじ
開皇9年(589年)、隋が全国統一を果たした。初代皇帝・楊堅の次子・楊広は、うわべは孝行息子だったが内心では皇位継承を狙っており、側近の宇文化及や正妻の蕭美娘とともに悪智恵をめぐらせて父王や皇太子の兄を暗殺。まんまと2代目皇帝の座についた楊広(諡は煬帝ようだい)は淫蕩にふけり、外征や大規模な土木工事を繰り返した。世は乱れ庶民は苦しみ、各地で反乱の動きが起こる。北斉の将軍だった父を幼くして失った秦瓊は、清廉な役人である一方、緑林の大物・単雄信とも親しく交わる仁義の士。楊広の叔父で隋(王朝)功臣である楊林に見込まれた秦瓊は、かねて心を通わせていた楊林の娘・玉児と晴れて夫婦になる。ところが楊林は父の仇だったことが分かり、衝撃を受けた秦瓊は楊林と決別。玉児から楊広の数々の悪行を知らされ、反朝廷の決意を固めるのだった。秦瓊、単雄信を筆頭に、羅成、程咬金、徐茂公ら志を同じくする46人の英雄好漢は瓦崗塞に集結し、朝廷をおびやかす一大勢力となっていく・・・。
人物相関図
隋唐十八好漢
登場人物
瓦崗寨側
秦瓊
秦瓊は、姓は秦で、名は瓊。字は叔宝(秦叔宝)。北斉の名将・秦彝の子で、幼いころに父が戦死。長じて隋(王朝)役人となる。羅成の従兄弟で、程咬金とは幼馴染。親孝行で仁義にあつく、誠実な人柄により江湖の好漢からも尊敬を集めている。文武両道で、特に武術は左右一対の金鐗(鞭をさらに四角柱にした物。中には剣に模した拵えのものもある。90 – 120センチメートル前後。中でも重いものは上記以外にも鎧の上から打撃を与える、刀剣類を受け止める・へし折ることにも用いた捕具・武具・護身具。鞭同様討伐吏・討捕(逃捕)吏(吏とは使:即ち使役される役職のことである)が用いたほか、庶民も自費製作で細身の物を自警や武術鍛錬のために用いた。)の達人。靠山王・楊林に見込まれ娘の玉児をめとるが、楊林が父の仇だったと知り衝撃を受ける。楊林と決別後は反朝廷に転じ、単雄信、羅成ら志を同じくする英雄好漢たちと瓦崗寨に集結し、元帥をつとめる。
唐(王朝) 凌煙閣二十四功臣(凌煙閣二十四功臣
- 司徒、趙国公 長孫無忌
- 故司空、揚州都督、河間元王 李孝恭
- 故司空、莱国成公 杜如晦
- 故司空、相州都督、太子太師、鄭国文貞公 魏徴
- 司空、梁国公 房玄齢
- 開府儀同三司、尚書右僕射、申国公 高士廉
- 開府儀同三司、鄂国公 尉遅恭
- 特進、衛国公 李靖
- 特進、宋国公 蕭瑀
- 故輔国大将軍、揚州都督、褒国忠壮公 段志玄
- 輔国大将軍、夔国公 劉弘基
- 故尚書右僕射、蒋国忠公 屈突通
- 故陝東道行台右僕射、鄖節公 殷開山
- 故荊州都督、譙襄公 柴紹
- 故荊州都督、邳襄公 長孫順徳
- 洛州都督、鄖国公 張亮
- 光禄大夫、吏部尚書、陳国公 侯君集
- 故左驍衛大将軍、郯襄公 張公謹
- 左領軍大将軍、盧国公 程知節
- 故礼部尚書、永興文懿公 虞世南
- 故戸部尚書、渝襄公 劉政会
- 光禄大夫、戸部尚書、莒国公 唐倹
- 兵部尚書、英国公 李勣
- 故徐州都督、胡壮公 秦叔宝
)のひとりに挙げられた。また後世には尉遅敬徳とともに門神として信仰された。
秦瓊を演じる嚴屹寬は、「美人心計」の劉少康役にも登場。美人心計 登場人物とあらすじ – 世界の歴史まっぷ
単雄信
単雄信は、二賢荘の主人で、十三省の緑林を統べる元締め。旧知の仲だった秦瓊が病に倒れ困窮したときはその危機を救った。妹・単盈盈の奔放な気性に手を焼きながらも可愛がっている。羅成とは当初対立するが、後に和解、瓦崗寨の同志として共に戦った。李密を見限って瓦崗寨を離れた後、王世充の娘と結婚。秦瓊らに唐への帰順を勧められるも、かつて李世民の父・李淵の軍に一族を殺された恨みから拒絶する。
王伯当
王伯当は、“神射”と呼ばれる弓の達人。元役人で権力側の腐敗に嫌気がさして緑林の仲間入り。病で倒れたところを秦瓊に救われて心服し、単雄信に与えられた名馬を譲る。李密に義理があり、仲間が瓦崗寨を去っても一人残った。
(架空の人物)
尤俊達
尤俊達は、緑林の首領の1人で、程咬金をひとかどの人物と誤解して仲間に引き入れ、靠山王・楊林の貢物を強奪。程咬金が問題を起こすたび対応に追われるが、無二の親友となる。
単盈盈
単盈盈は、単雄信の妹で、しばしばトラブルを巻き起こす天真爛漫なおてんば娘。秦瓊や羅成と旅をするうち、次第に羅成との愛をはぐくんだ。単独で楊広の暗殺を図るが、逆に捕らわれて危機に陥る。
(架空の人物)
翟譲
翟譲は、瓦崗寨寨主。単雄信らを迎え入れた。
羅成
羅成は、北平王・羅芸の子で、槍術にすぐれ才気煥発な美青年。冤罪で逮捕された秦瓊を救うために智恵をしぼり、その後二人は従兄弟同士だったことが判明、絆をいっそう深めた。秦瓊について瓦崗寨に入り、朝廷側の父とは対立する立場に。単盈盈とは相思相愛の仲だが、北平王府が攻められて両親をはじめ一族を殺されたショックに別の誤解も重なって疎遠になる。隋朝を倒した後、単盈盈と再会を果たすが……。
(架空の人物)
程咬金
程咬金は、秦瓊の幼馴染。塩の密売で投獄されたのを恩赦により釈放され、尤俊達に誘われて今度は盗賊の仲間入り。靠山王・楊林から朝廷への貢物を強奪し、当時役人だった秦瓊がそれをかばって処刑されかかるという騒動に発展する。やりたいことをやり、言いたいことを言い、他人に迷惑をかけること数知れず。しかしその都度なぜか災いが福に転じていく天才的な強運の持ち主。瓦崗寨では同志46人の首領にまつりあげられ“混世魔王”と称す。
李密
李密は、運河開削の責任者で、計算高い人物。蕭美娘の愛人となり、宮中で捕らわれた程咬金を逃がした返礼に程咬金から瓦崗寨の王位を譲られる。後に蕭美娘を瓦崗寨に引き取り、反発した秦瓊らが次々に離反した。
徐茂公
徐茂公は、単雄信を介して秦瓊と親しくなる。智謀家で、瓦崗寨では軍師として采配をふるった。李密を見限って李世民の配下になり、秦瓊や程咬金、羅成も李世民のもとへ呼ぶ。しかし単雄信からは説得をはねつけられ、苦悩する。
伍雲召
伍雲召は、南陽で南陽侯に就いていたが、文帝(隋)の忠臣であった父・伍建章と一族が煬帝によって殺され、反隋となる。
(架空の人物)
伍天錫
伍天錫は、伍雲召の従兄弟で、バクチ好きのせいで屋敷を追い出され山賊の頭になっていた。
(架空の人物)
雄闊海
隋朝廷側
楊堅
楊堅は、陳を滅ぼして全国統一を果たした隋(王朝)初代皇帝=文帝(ぶんてい)。次子・楊広の策略にかかって、長男の楊勇を瓊花公主殺しの犯人と思いこみ廃太子とする。楊広を後継者に指名した後に真相を知り衝撃を受けるが、もはや手遅れだった。
楊広
楊広は、”中国史上最悪の皇帝”と呼ばれる隋(王朝)二代目皇帝=煬帝(ようだい)。初代皇帝・楊堅の次子。陳討伐のさいに李淵が独断で陳王の愛妃・張麗華を殺したことを恨み、後々まで目の敵にする。兄の皇太子とは犬猿の中で、妹の瓊花公主を殺害してその罪を兄になすりつけ、さらには父王も殺して皇帝の座につく。即位後は権力をほしいままにし、女色におぼれ、外征や大規模な土木工事を繰り返した。人心は離れ、反朝廷の動きが本格化していく。楊広を演じる富大龙は、こちらで主役の恵文王(秦)を演じている。大秦帝国 縦横 ~強国への道~ あらすじと登場人物 – 世界の歴史まっぷ
楊勇
文帝楊堅の長男。皇太子に立てられたが、煬帝の策により廃位された。
独孤皇后
独孤皇后は、楊堅の皇后。楊勇、楊広、楊俊、楊秀、楊諒、楽平公主、楊麗華、蘭陵公主楊阿五、広平公主の母。
蕭美娘
蕭美娘は、陳王の妃の一人だったが、陳の滅亡後は楊広の正妻となり、皇位継承をねらう楊広の陰謀に加担し皇后の座におさまる。それは、実は隋への復讐心からだった。陳王の妹で楊堅と楊広の側室にされた陳宣華と共に楊広を毒殺する機会をうかがい、一方では李密や宇文化及を誘惑して愛人に。楊広の自殺後は玉璽と引き換えに李密に身柄を引き取られるが、瓦崗寨の英雄たちの反発を招く。
瓊花公主
瓊花公主は、楊堅と文献皇后の子で、楊勇と楊広の妹。
(架空の人物)
張麗華
張麗華は、南北朝時代の南朝陳の後主陳叔宝の妃だったが、陳が隋に滅ぼされたときに、女色は人を惑わし妖婦は国を乱すと、唐国公李淵命により殺された。
陳宣華
陳宣華は、南北朝時代の南朝陳の後主陳叔宝の妹であり、陳が隋に滅ぼされたときに、張麗華と共に殺されるところだったが、楊広が文帝(隋)に献上した。
後主陳叔宝
後主陳叔宝は、楊広率いる隋軍に滅ぼされた、南北朝時代の南朝陳の第5代・最期の皇帝。後世、亡国の君主として暗君の典型とされる。
宇文化及
宇文化及は、隋(王朝)相国。楊広のお気に入りで、暴政の片棒を担いだ奸臣。子の宇文成都にも多くの悪事を強要する。後に反乱軍に包囲されると手のひらを返したように楊広を裏切り、自ら皇帝の座に就こうとするが…。
宇文化成都
宇文化成都は、宇文化及の子で、強圧的な父の命令に逆らえず数々の悪事に加担。一方では楊玉児をいちずに愛し、何度も危機を救うが、振り向いてもらえず苦悩する。自分なりの忠義を貫いた隋朝きっての猛将。
(架空の人物)
宇文恵及
宇文恵及は、宇文化及の弟。
羅芸
羅芸は、北平王府の王。(燕雲十六州)羅成の父。冤罪で捕らわれた秦瓊を処刑しようとして、生き別れの甥であることが判明、一転して再会を喜び合った。立場上、羅成が瓦崗寨に加わることを厳しくいましめるが、後には理解を示す。
楊林
楊林は、楊堅の伯父で、靠山王。秦瓊の人柄を見込んで十三太保とし、養女の玉児を秦瓊に嫁がせた。父の仇と知って出て行った秦瓊との関係修復を望みながらも、朝廷側の武将として瓦崗寨軍との戦いに赴く。
(架空の人物)
楊玉児
楊玉児は、靠山王・楊林の養女で、頭脳明晰かつ行動的。朝廷への貢物を強奪した犯人を調べるうち、楊広の数々の悪行に気付く。宇文成都に求愛されるが秦瓊だけを愛し、結婚後、養父が秦瓊の仇と知ると秦瓊についていく。
(架空の人物)
楊素
楊素は、隋(王朝)建国と中国統一に尽くした功臣。楊素はその功績で越国公に封ぜられた。本作では楊堅の弟となっているが『隋書』によると隋(王朝)帝室とは別系統。
高熲
高熲は、楊堅の腹心として仕え隋(王朝)建国と中国の再統一に多大な功績を上げた。統一後も重臣として文帝を補佐し、真の宰相であると評されたが、皇太子楊勇の廃立に反対して失脚。後に煬帝の政治を批判し誅殺された。
伍建章
伍建章は、文帝(隋)の忠臣。煬帝の即位に反対し上奏したため臣下らの前で惨殺され、一族も根絶やしにされる。
(架空の人物)
鄭
王世充
王世充は、煬帝の時代には反乱軍を撃破して活躍し、恭帝侗の時代には反乱軍団を保有していた李密を降伏させた。
隋朝の恭帝侗を廃して鄭国を建てたが、唐(王朝)李世民に敗れ降伏した。
夏
竇建徳
竇建徳は、夏王を称し、唐(王朝)李世民が王世充の拠点である洛陽を攻撃すると、王世充の要請を容れて竇建徳も出兵するが、虎牢関(現在の河南省滎陽市)で李世民の軍に破れて捕らえられ、長安で処刑された。
唐朝廷
李淵
李淵は、李世民や李元覇らの父であり、唐(王朝)初代皇帝=高祖(こうそ)。楊堅(文帝)の功臣で皇太子派。楊広に嫌われ、刺客を差し向けられたところを秦瓊が救った。朝廷の命令を受けて単雄信の一族を殺したため、単雄信にとって李氏が不倶戴天の敵となる。
李世民
李世民(太宗(唐))は、隋(王朝)功臣・李淵の次子。楊広が李一族に刺客を送ったとき、秦瓊に危機を救われ、家族ともども深く恩に感じる。兄弟の中でもっとも人品にすぐれており、楊広から無理な日程で離宮の建設を命じられた時は智恵をしぼって間に合わせ、処罰を免れた。楊広が死ぬと李淵が唐を建国し、王世充ら群雄を倒して世を平定。秦瓊、徐茂公、羅成、程咬金、尉遅恭は李世民の臣下となった。
李元覇
李元覇は、李淵の四男で、けたはずれの怪力を誇る少年。楊広に気に入られるが、秦瓊を仙人のように尊敬し、反朝廷に回る。雷鳴を聞くと錯乱状態になるのが弱点。最強の武将・宇文成都と死闘を繰り広げる。
李建成
李建成は、李淵と竇夫人の間の長男。高祖(唐)の即位に伴い皇太子に立てられたが、玄武門の変にて弟の李元吉とともに次弟の李世民(太宗)に殺された。
李元吉
李元吉は、李淵と竇夫人の間のの四男。高祖(唐)の即位に伴い斉王に立てられ、太原を守ったが劉武周の侵攻を受けて失陥した。玄武門の変にて長兄の李建成とともに次兄の李世民(太宗)に殺された。
柴紹
柴紹は、隋(王朝)鉅鹿郡公柴慎の子。唐(王朝)高祖李淵の三女平陽公主の婿。凌煙閣二十四功臣のひとりに挙げられた。
李靖
李靖は、もとは隋臣であったが唐に帰順した。名将として知られ、唐(王朝)天下統一に尽くした。さらに、歴史的には突厥征伐で大功を収めているが、本作においては突厥征伐のエピソードがカットされているため出番が少ない。
尉遅恭
尉遅恭は、色黒で豪胆な元鍛冶職人。李淵の軍が兵を募集した際、李世民の兄に門前払いされて立腹、敵軍の兵となる。その後、秦瓊の人柄に感じ入り、紆余曲折を経て李世民の腹心の部下となる。戦場で敵方の美女を見染め、その姉ともども妻に迎えた。秦瓊と並び歴史に名を残す唐(王朝)名将。
隋版図地図
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あらすじ
各話タイトル
第1話 楊広 陳を討ち 程咬金 酒楼で暴れる
第1話のみ無料で視聴できます。
隋唐演義~集いし46人の英雄と滅びゆく帝国~ 動画 | 台湾ドラマ:楽天SHOWTIME(ショウタイム)
西暦589年、晋王・楊広率いる隋軍が陳を平定し、隋が天下統一を果たした。帝位を狙う楊広は無欲を装い恩賞を辞して、文帝(楊堅)と独狐皇后の賛辞を受ける。緑林の元締め単雄信は朝廷の貢ぎ物の強奪を各地の好漢に命じた。山東の緑林の頭目、尤俊達は、大赦で出獄したばかりの程咬金に目をつけ・・・。
581年 隋が建国される。
文帝楊堅は周と梁を滅ぼし、残る敵国は陳のみとなった。陳の国主陳叔宝は政務を投げ出し女色にふけり民を苦しめているとして晋王・楊広は隋軍を率いて進軍し、陳を滅ぼした。
陳の首都建康にて、陳叔宝の妹・陳宣華と妃の張麗華は美貌で知られているため、女色は人を惑わし妖婦は国を乱すと、唐国公李淵はふたりを殺そうとするが、晋王楊広から文帝(隋)に献上するよう命を受けた宇文化及が止める。李淵はそれでも隋(王朝)ためだと、賀若弼に命をくだす(史実では楊広が張麗華を斬るよう命じたといわれている。)。張麗華が殺されたところに楊広が現れ、陳宣華の美しさに目を奪われ、殺さずに文帝(隋)のもとへ連れていく。
宇文化及は、晋王楊広の命を無視した李淵は、文帝(隋)から寵愛を笠に着ておごっている。しかも皇太子(煬帝の兄・楊勇)と親密なため用心することを楊広に進言する。
そこへ、陳叔宝を骨抜きにしたといわれる傾国の美女蕭美娘が現れる。
第2話 楊広 李淵を陥れ 秦瓊 唐国公を救う
楊広は、強大な兵力を持つ靠山王・楊林を後ろ盾にしようと、娘の玉郡主を娶る策謀をめぐらす。さらに、皇太子派の要、李淵の暗殺を謀るが失敗、結局、李淵は左遷される。馬快班頭・秦瓊は盗賊の護送中に、都を追われた李淵一家が、楊広たちが遣わした暗殺者に襲われるのに出くわし・・・。
第3話 郡主 家を出奔し 秦瓊 悪徳宿に泊まる
北平王・羅芸の息子、羅成は乱暴狼藉を働く武安福を懲らしめ、とどめを刺そうとして、楊広との縁組から逃げてきた玉郡主に止められる。猛毒に侵された秦瓊は泊まった宿の主人に有り金をすべて盗まれてしまい、仕方なく父の形見の武器を質に出すが、それでも宿代は足りず・・・。
第4話 秦瓊 馬を売り 羅成と郡主 登州へ戻る
秦瓊は宿賃のため愛馬を老人に売るが、その老人は緑林の元締め・単雄信の使用人であった。単雄信は秦瓊の馬だと気づき、秦瓊を捜す。その馬は、以前、単雄信の手下・王伯当が恩人である秦瓊に贈った馬だったのだ。 秦瓊の手配書が街に張り出され、宿の主人の密告により秦瓊は楊広の配下に襲われるが・・・。
第5話 秦瓊 皂角林にて災いに遭い 単雄信 奔走す
皇太子の廃位を企む楊広は、万年宮の造営をめぐり皇太子を罠にはめ、幽閉することに成功する。宇文化及への献上金を強奪した単雄信たち。病のいえた秦瓊は、単雄信のもとを出発しようとするが、雄信の妹、単盈盈が、奪った銀子を、善意でこっそり秦瓊の荷物に忍ばせたことから・・・。
第6話 兄弟ら 秦瓊を助け 羅成 母に請う
北平府に到着した秦瓊は、張公瑾、杜文忠、白顕道たちと会い、北平王・羅芸が審問の際に課す百たたきを免れようと策を練った。杜文忠は義兄弟である北平王の息子・羅成に相談し、羅成は母親の王妃に力添えを頼んだ。審問の日、秦瓊は病人を装い、百たたきを免れるのだが・・・。
第7話 秦瓊 叔母に会い ?を舞わす
羅芸の審問を受けた秦瓊は、百たたきを免れるために仮病を使ったと認めた。激怒した羅芸は厳しく罰しようとしたが、ひとまず秦瓊の身の上について聞いた。すると、秦瓊が長年、消息不明だった王妃の甥だと分かり・・・。単雄信が秦瓊の身を案じているのを見て、単盈盈は秦瓊の様子を探ろうと、ひそかに北平へ向かうが・・・。
第8話 盈盈 災いを招き 秦瓊 悪公子を誤殺す
窮地の単盈盈を救おうとした秦瓊は、武安福と戦い、誤って殺してしまう。武安福の父・武奎たちは一計を案じ、兵の操練を口実に秦瓊を呼び出し、殺害しようと企む。皇太子の座を狙う楊広は、建国の功臣で文帝(楊堅)の弟・楊素を味方につけようと画策し・・・。
第9話 武奎 奸計を巡らせ 秦瓊 巧みに応ず
息子の武安福を殺された武奎は秦瓊を腕比べに呼び出し仇を討とうと企む。腕比べでは弓の名手の孫成そんせいが秦瓊に勝負を挑むものの、機転を利かせた秦瓊はうまく切り抜け・・・。尤俊達と程咬金は貢ぎ物の強奪に向かうが、そこに宇文化及の息子、成都が率いる別の集団が現れて・・・。
第10話 咬金 貢ぎ物を強奪し 楊広 妹殺しを謀る
程咬金は貢ぎ物の強奪に成功したが、うっかり自分と尤俊達の名を明かし、人目を忍ぶ暮らしを余儀なくされる。玉郡主は貢ぎ物を強奪した盗賊の調査に乗り出し、強奪に失敗した宇文成都は父の宇文化及に責められる。だが、楊広はこれをとがめず、もう1つの計画であった妹殺しを進め・・・。
第11話 楊広 皇太子を陥れ 秦瓊 緑林大帳を焼く
都では、楊広が皇太子に瓊花公主殺しのぬれぎぬを着せることに成功、皇太子は廃位、幽閉され、代わりに楊広が新しい皇太子となる。玉郡主は貢ぎ物強奪犯の調査に都を訪れ、高熲と会う。母のことが気になり、帰郷を決意した秦瓊。単盈盈と羅成と共に二賢荘まで行くが、義兄弟の単雄信は会おうとせず・・・。
第12話 羅成と盈盈 意識し合い 秦瓊 羅士信を引き取る
故郷に向かっていた秦瓊は、途中で家宝の鐗を盗まれ、手がかりを得るため王可君を訪ねるが、全ては単雄信が仕組んだことだったと知る。天涯孤独で怪力自慢の羅士信を王可君から譲り受け秦瓊は再び故郷に旅立った。一方、貢ぎ物強奪について話を聞こうと、宇文成都と会った玉郡主だったが・・・。
第13話 秦瓊 唐大元帥に会い 士信 徠乎爾と拳を交える
秦瓊は単盈盈らを連れ帰郷し、母と再会した。その後、羅成と2人で唐璧大元帥のもとへ行くが、秦瓊を旗牌長に推す唐璧に反対する徠乎爾に戦いを挑まれ、勝たなければ官職は与えないと言われ・・・。病に倒れた独孤皇后は、文帝(隋)を恨みながら死んだ。皇后の死後、文帝は悪夢にうなされ、病にかかってしまう。
第14話 元霸 師を悩ませ 国遠 誤って廟を壊す
病身の文帝(隋)は皇太子・楊広に政務を託し、高熲と楊素に補佐を命じた。秦瓊は長安への道中、自害を図ろうとしていた男に会う。男は靠山王の命令で祝いの品を届けるはずが、盗賊に奪われたと言うのだが・・・。李淵は息子、李元霸のことで頭を痛めていた。李元霸は今日も大暴れして・・・。
第15話 楊広 宣華をのぞき見て 玉郡主 皇宮へ赴く
李淵が建てた瓊五大帝(李淵が秦瓊に命を救われたときに、名乗らなかった秦瓊を瓊五と誤解していた)の廟で李如輝と斉国遠が騒ぎを起こし、李如輝が徐茂公に捕らえられる。報告を受けた秦瓊たちは急ぎ向かうが・・・。皇太子となった楊広は、ある時、父の寵妃である陳宣華の着替えをのぞき見て想いを募らせ、ついに父親の女にまで手を出そうとし・・・。
第16話 文帝 詔を改め 英雄 祭りで騒ぐ
父・文帝(楊堅)を毒殺しようとした楊広だったが、文帝の優しい言葉にいったん思いとどまる。長安で贈り物を届けた秦瓊一行は祭りを見物。そこで偶然、宇文恵及の悪行を目にした王伯当が恵及を殺してしまい・・・。高熲に楊広の悪事を知らされた文帝。さらに玉郡主に、毒の証拠を示され・・・。
第17話 楊広 父を弑して即位し 忠臣 皇帝を罵り極刑を受ける
宇文成都は叔父を秦瓊たちに殺されたと知り彼らを追う。秦瓊が逃げ込んだ先は偶然にも叔父・邱瑞の屋敷だった・・・。高熲と玉郡主は詔を手に楊勇を助けに向かうが、楊素に追われ、高熲は捕らわれ、詔も奪われてしまう。楊広は文帝を自らの手で殺め、即位した。その死を追及した伍建章は・・・。
第18話 宣華 屈辱に耐え 楊素 遺詔を隠し殺される
玉郡主と楊勇を捕縛し、遺詔を取り戻すよう命じられた宇文成都は、楊勇は捕らえるが、玉郡主は密かに匿った。伍建章の一族は皆殺しと決まり、南陽にいる息子の伍雲召にも討伐軍が向けられ、元帥に北平王・羅芸が任命された。遺詔を探し求める楊広は、高熲が楊素の屋敷にいると知って・・・。
第19話 楊広 兄を殺し 郡主 秦瓊に救われる
監禁した楊勇を訪れた楊広は、命乞いをされるが情け容赦なく実兄の命を奪う。宇文成都は玉郡主を守るため、柳州に送ろうとするが、護送を託した李忠は宇文化及から玉郡主の暗殺を命じられていた。だが、李忠に襲われた玉郡主は、偶然通りかかった秦瓊に救われる。そして、秦瓊に徐々に惹かれていって・・・。
第20話 伍雲召 戦いに勝ち 麻叔謀 負けて処罰さる
伍雲召討伐の軍の元帥となった羅芸は、雲召を逃がすためわざとゆっくり進軍した。宇文化及から伍雲召を殺せと命じられた麻叔謀は、しびれを切らし、先に南陽へ乗り込み伍雲召と戦うが敗れる。南陽に着いた羅芸は伍雲召と戦う振りをしながら逃亡を促すが、そこに援軍として宇文成都がやって来る。
第21話 北平王 南陽を救い 関羽 成都を圧倒す
羅芸、羅成、宇文成都、麻淑謀の4人で南陽を四方から包囲することになった。羅芸はひそかに伍雲召に早く逃げよと知らせるが・・・。幼い息子だけを連れて南陽を脱出した伍雲召だが、宇文成都の追撃を受ける。しかし、追う宇文成都の前に関羽と周倉に扮した男が現れ・・・。
604年、平民の朱粲、伍天錫、雄闊海は、南陽で反乱を起こした。朱粲は南陽王を名乗り兵を置いた。
これにより各地の英雄が反隋(王朝)旗を挙げ始め、隋(王朝)暴政に対する戦いの幕開けとなった。
第22話 程咬金 銀子を配り 玉郡主 汝南荘を助く
玉郡主を連れて済南に戻った秦瓊は郡主を知り合いの宿に預けた。押し込められていた程咬金は抜け出して、強奪した貢ぎ物の銀子を民に配り始めるが、罪がばれるのを恐れる尤俊達は慌てて回収する。町でその銀子を手にした玉郡主は、程咬金の居所を掴むため自らを囮にして汝南荘へたどり着き・・・。
第23話 秦瓊 貢ぎ物の行方を追い 程母 死人に扮す
秦瓊を追い返そうと、尤俊達は程咬金の母に死んだ振りをさせ喪中を装うが、その魂胆を見抜かれてしまう。ところが、程咬金の母のふとした言葉から、秦瓊と程咬金の関係が明らかになり・・・。貢ぎ物強奪の調査と義兄弟との絆の間で板挟みになった秦瓊は、意を決し1人登州へ向かった・・・。
第24話 秦瓊 変装して登州へ行き 郡主 想い人を救う
秦瓊はまさに斬首されようとしていたが、登州に戻ってきた玉郡主が楊林に秦瓊を許すよう乞い、秦瓊から事情を聞いた楊林は、その覚悟に心を打たれ、罪を許して、13番目の太保として義理の息子に迎えることとした。そして、玉児と再会を果たした秦瓊は、その身分を知ることとなる。
第25話 玉郡主 虎穴に入り 朱貴児 楊広を誘惑す
若い娘の失踪事件を調査することになった玉郡主と秦瓊は、見事犯人を捕まえるが、その裏には・・・。都では、陳宣華と蕭美娘が張麗華の妹・朱貴児を仲間に引き入れ、楊広を殺す算段をしていた。秦瓊を気に入った楊林は、玉郡主を娶らせることにするが・・・。
第26話 若き2人 結ばれるも 秦瓊 義父が敵と知る
楊林は祝言の席で、かつての殺した強敵の甲冑を秦瓊に贈った。秦瓊はそれが父のものだと覚り、祝言の晩、登州を去った。玉郡主は秦瓊の苦悩の理由を知らなかったが、共に歴城に向かう。家に戻ると、玉郡主が楊林の娘だと知った秦瓊の母は、大きな衝撃を受け、運命の残酷さを嘆くが・・・。
第27話 秦瓊の母 憎しみを捨て 郡主 誠意を尽くす
玉郡主は、楊林が秦瓊の父の敵だと知り悲しみ悩んだ末に、秦瓊を陰で支え、姑に孝を尽くすことで父の罪を償おうと心に決める。楊広は、竇建徳がひそかに兵馬を調達していることを聞くと、宮中に呼び出した。そして剣舞を披露しながら、竇建徳を威嚇し・・・。
第28話 賈柳楼に英雄集い 程咬金 祝宴を乱す
それぞれ秦瓊の母の誕生祝いに向かう単雄信と王伯当の一行と羅成の一行が、鉢合わせし、不穏な空気が漂う。歴城県に盗賊がぞくぞくと入ったとの知らせを聞き、楊林はこれを一網打尽にしようと計画する。大勢の盗賊たちが、歴城県の酒楼に到着し、酒宴が始まるが、程咬金が・・・。
第29話 靠山王 盗賊を捕らえ 徐茂公 官軍を欺く
程咬金は怒って帰ってしまった羅成を連れ戻そうと出ていくが、楊林に捕らわれてしまう。その時に酒楼の名をうっかり口にしてしまったため、好漢たちは秦瓊の家に身を隠すはめに。集まった好漢たちが腐敗した朝廷を討つべく反乱を起こそうと志気を高める中、秦瓊だけは躊躇していたが・・・。
第30話 46人 契りを結び 十三太保 危機を免れる
秦瓊の屋敷に集まった緑林の仲間たちは、反隋を誓い兄弟の契りを交す。その直後、盗賊の行方を調べている薛亮が配下を連れて秦瓊の屋敷にやってくる。秦瓊の母に挨拶をしたいということだったが、羅士信が物音を立ててしまい・・・。そしてその夜、程咬金たちを救出するため、兄弟たちは・・・。
第31話 士信 徠乎爾を殺し 盈盈 羅成に怒る
秦瓊が緑林の者たちとつながっていることを知った楊林は、自分の元へ戻るよう説得するが、秦瓊は、楊林が自分の父を殺したことを告げ決別した。秦瓊の母、羅士信、単盈盈の3人は徠乎爾に捕まってしまう。羅成と謝映登が救出に向かうが、その前に士信が脱走し、徠乎爾を殺してしまい・・・。
第32話英雄 小孤山にて決起し 隋に反旗を翻す
秦瓊たちは罪人を護送する一行に扮し、魏文通を欺いて潼関をうまく通過する。その後、楊林から話を聞いた魏文通に追われるが、偶然居合わせた士信に助けられる。楊広は、属国の武人を招いて武術大会を開き、宇文成都に隋(王朝)権威を示すよう命じる。
第33話 成都 勇士を圧し 義軍 瓦崗寨を制す
各国の勇士が腕前を競う武術大会では、宇文成都が圧勝。隋は面目を大いに保った。その頃、拠点を求める秦瓊たち義軍は、瓦崗寨と手を組もうと考え、寨主の翟譲とは旧知の仲である単雄信を筆頭に、義軍の4人を交渉に送るが、乗っ取りを恐れた瓦崗寨側に捕らえられてしまい・・・。
第34話 地下で宝を見つけ 程咬金 瓦崗山で即位す
瓦崗寨に突然、大きな穴が出現した。徐茂公の指名で底に下りた程咬金は、龍袍と金印を発見し、これぞ天意だと、皇帝に推戴される。建国を祝う酒宴で皆が酔っていた時、楊林の大軍が押し寄せてきた。瓦崗寨が絶体絶命の窮地に陥った時、楊林は兵糧が炎上したと聞き、急きょ撤退し・・・。
第35話 楊林 瓦崗塞へ出兵し 李淵 二賢荘を皆殺しとす
楊広は楊林に対し、瓦崗寨の反乱軍の討伐を命じた。玉郡主の身に危険が及ぶのを案じた宇文成都は、瓦崗寨に単身乗り込んで・・・。李淵は楊広から、二賢荘を皆殺しにするよう命じられる。次子、李世民の進言で事は慎重に進められたが、宇文化及の命を受けた男が混乱を巻き起こし・・・。
第36話 単雄信 隋軍に突撃し 羅士信 魏文通を殺す
一族が李淵に皆殺しにされたと知り、単雄信は敵討ちのため瓦崗寨を飛び出すが、攻めてきた魏文通に殺されかけ、秦瓊に救われる。楊林は、瓦崗寨を倒すため、一字長蛇陣を敷くことを決めた。瓦崗寨側は、それを破るために羅成を連れ戻そうと考え、単盈盈と王伯当を北平王府へと送るが・・・。
第37話 楊広 運河の普請を命じ 羅成 双槍使いに会う
北平王府に監禁されていた羅成は、仮病を使って脱出し、瓦崗寨に急いだ。道中、父の友人である丁延平と会うが、丁延平は、一字長蛇(いちじちょうだ)陣の指揮を執るために楊林に呼ばれたと分かり・・・。運河の普請に、李密という元役人が名乗りをあげる。李密が描いた運河の図面を見た蕭美娘は・・・。
第38話 少保 盈盈を救い 丁延平 楊林を助く
羅成は丁延平から一字長蛇陣について教わり、先を急いだが、途中、怪我をした単盈盈に出会い・・・。瓦崗寨では楊林の挑発に乗った金城と牛蓋が単独で出陣し、一字長蛇陣の前に絶命する。戦うには陣の図の入手が必須と痛感した秦瓊たちは、謝映登を送り込むが・・・。
第39話 一字長蛇陣を破り 羅成と羅松 槍を交わす
陣の図を盗みに行った謝映登だったが、罠にはまり檻に閉じ込められる。しかし、謎の人物の助けで無事に脱出するが、その人物は陣の図を奪い、「返してほしければ、瓦崗寨のある人物に会わせろ」と要求し・・・。長平王・邱瑞は、楊広ようこうに対し、討伐の元帥に裴仁基とその息子たちを推挙し・・・。
第40話 相国 裴元慶を陥れ 勇将 猛獣を手なずける
兵法を学んでいた宇文成龍が宇文化及のもとに帰ってきた。瓦崗寨討伐の任を受けた裴仁基父子が参内すると、楊広は宇文成龍と碁の対戦中で、裴仁基たちは待ちぼうけを食い、裴元慶は怒りのあまり成龍を池に投げ入れ恨みを買う。翌日、楊広の御前で力を示すことになった裴元慶だったが・・・。
第41話 元霸 武芸の特訓を受け 元慶 瓦崗寨に出兵す
ひと月で行宮を建てよとの勅命を受け、李淵は頭を抱えていた。李世民は、天雷寺を行宮に改修する許可を得ようと住職のもとを訪れる。裴元慶は、出兵したものの突然、休戦を申し出られ、城壁の守りについていた王伯当に矢傷を負わせただけで撤収するが、それを宇文成龍に責められ・・・。
第42話 奸臣 忠臣を陥れ 程咬金 美人を得る
瓦崗寨攻めで目に石灰をかけられ退却した裴元慶は、棒打ち刑を受け倒れる。宇文成龍のいやがらせで、治療も受けられずにますます衰弱する元慶。見かねた姉の裴翠雲は、元慶の治療をさせるため瓦崗寨に乗り込んだ。治療を受け元慶は回復、そのお礼として裴翠雲は程咬金に嫁ぐことになり・・・。
第43話 徐茂公 裴元慶を得て 紅仏女 麻叔謀を誘惑
裴元慶は、負けたら瓦崗寨に投降するという条件で羅士信と力比べをし、敗れて瓦崗寨に降った。李世民が天雷寺で工事を指揮していると、麻叔謀が現れ、運河工事のために寺を取り壊すと言う。それによって金を巻き上げろという宇文化及の入れ知恵であったが・・・。
605年、煬帝は運河の普請を命じた。数ヶ月後、あまたの妃と大臣を従え長安を発ち、威風堂々と太原へ向かった。
第44話 李世民 行宮建造で功を立て 煬帝 秦王に封ず
運河工事の工夫が大勢死亡した件で、容疑者が捕らえられるが、李世民はそれに納得がいかず・・・。楊広の一行が晋陽に到着。行宮に満足げな楊広だったが、宇文化及が「前から建築してあったもので、謀反の証拠だ」と言いがかりをつけてくる。それを予想していた世民は・・・。
第45話 元霸 成都と腕を競い 世に出始める
兄たちが王に封じられたと聞き、李元霸は自分も王にしてくれるよう楊広に頼む。宇文成都との力比べで、見事に勝った李元霸は、趙王に封じられる。完成した運河を龍舟で下る楊広を行幸中に倒そうと、秦瓊たちは各地の反隋(王朝)王たちに呼びかけ、反隋(王朝)勢力が四平山に集まった。
第46話 盈盈 楊広を襲い 郡主 父と決別す
仇討ちを心に誓う単盈盈は、皇帝に献上される娘に混じって龍舟に乗り込み楊広を刺殺しようとし、刃を向けるところまでいくが失敗し捕らわれる。盈盈が宇文成都に護送されるところを羅成と玉郡主が救出に来たが劣勢となり、玉郡主は自ら犠牲となって生け捕りにされ、盈盈と羅成を逃し・・・。
第47話 李淵 義軍討伐の命を受け 柴紹 秦瓊を助ける
反隋(王朝)王たちの反乱を討伐するため、楊広は、負傷した宇文成都に代わり、李元霸が先鋒を務めるよう命じる。秦瓊は、龍舟に捕らわれている玉郡主を救おうとするが、宇文成都に邪魔され失敗に終わる。宇文成都は玉郡主を匿い、改心させようとするが玉郡主は聞く耳を持たず・・・。
第48話 同盟軍 四平山で敗れ 程咬金 単騎 揚州に向かう
李元霸の前に無残に敗れ去った反隋(王朝)王たち。連合軍は、隋(王朝)包囲を何とか突破すると一旦解散し再会を誓った。程咬金は単騎、揚州に向かい、そこで王世充と会う。王世充も同じ反隋(王朝)士で、楊広を討とうと行宮につながる地下道を掘っていた。
第49話 咬金 帝位を譲り 李密 大魏の王となる
楊広の寝所に忍び込んだ程咬金は、捕らえられて死罪を言い渡されるが、李密に助けられる。李密は蕭美娘から程咬金を連れて瓦崗寨へ逃げるよう命じられていた。程咬金は命を救ってもらった礼として、李密に譲位することを約束した。新たな瓦崗寨の主となった李密は、勢力拡大のために改革に乗り出して・・・。
第50話 咬金 媒酌人を務め 伯当 妻を得る
李密の改革が一定の成果を上げる中、王伯当は、揚州に攻め入るため、虹霓関を奪うことを提案する。王伯当は、虹霓関の主である新文礼を討つが、その妻である東方玉梅に敗れ、捕らえられる。しかし、東方玉梅は夫の仇であるはずの王伯当に一目惚れしてしまい・・・。
第51話 新婚夫婦 反目し 楊林 銅旗陣を計画す
王伯当は東方玉梅を娶ったが、程咬金に玉梅のことを「尻軽」と揶揄され、思わず玉梅とけんかをしてしまう。出て行った玉梅を連れ戻すよう命じられた咬金と伯当だったが、伯当は咬金の口車に乗せられ、汜水関を攻め捕縛されてしまう。すると、咬金は玉梅のところに行き伯当が捕まったことを告げ・・・。
第52話 秦王 決断して出兵し 羅成 敵の陣を守る
瓦崗軍は楊林から、銅旗陣を破りに来いという挑戦状を受ける。反隋(王朝)王たちも同じ挑戦を受け、紫金山に集まる。銅旗陣に参加することを命じられた羅芸は瓦崗軍を訪ね、楊広の策の恐ろしさを説き、撤退を勧めるが、瓦崗軍の決意を知り、息子の羅成を銅旗陣に送り込み、陣の図を入手させることを決心する。
第53話 秦瓊 愛馬を失い 羅成 義父と決闘す
程咬金はしびれを切らし、斉国遠と共に李密をけしかけ、夜中に銅旗陣を探りに行くが、尚師徒の猛攻に遭い、秦瓊に救われる。だが、秦瓊はこの戦いで愛馬を失う。羅成は陣の図を盗もうとして丁延平に発見され、渡り合った末に、図面を持ち出すが・・・。
第54話 楊林 銅旗陣に散り 英雄 決死の攻撃をす
瓦崗軍が抜け駆けをしようとしていると思い込んだ4人の反隋(王朝)王が、銅旗陣に奇襲をかけるが、待ち伏せに遭い全滅に終わる。義軍は宇文成都の陣を攻めた。銅旗を奪う戦いは凄惨を極め両軍戦死者が相次ぐが、最後には秦瓊が銅旗を手にし、行宮へと向かうが・・・。
第55話 楊広 行宮にて謀られ 宇文化及 北平王府を襲う
宇文化及は北平に戻る羅芸を討ち、北平王府を襲うと、王妃と羅松を殺して兵符を奪い、羅成を捕らえた。漁夫の利を狙い、戦いを静観していた竇建徳は、銅旗陣が破られたと知り、娘の竇線娘と共に揚州へ向かう。その途中で羅成を護送する宇文化及の軍を見つけた竇建徳は・・・。
第56話 化及 煬帝を弑し 元霸と成都 天に帰る
楊広は臣下に責められていた。そこへ宇文化及が現れ、朱貴児と楊杲を殺害し、それを見た楊広も自ら命を絶つ。父から玉璽を探すよう命じられた宇文成都はそれを拒否し、瓦崗軍に単騎で乗り込み李元霸に殺される。行宮では蕭美娘の寝室に隠れていた程咬金が玉璽を入手して・・・。
第57話 竇線娘 瓦崗寨を乱し 李密 荒淫で仲間を失う
羅成は人が変わったように単盈盈を避けるようになる。そして、そんな2人の間に、竇線娘が割り込んできて・・・。李密が玉璽と引き換えに蕭美娘を手に入れたことで、瓦崗寨は混乱していた。失望した単雄信は、盈盈を連れて瓦崗寨を去り、徐茂公と魏徴は李淵の元に向かった。
第58話 単雄信 公主を娶り 羅成 恨みを捨てる
単雄信は、瓦崗寨の英雄を自陣に引き入れたい王世充の策にはまり、公主を娶ることになる。李密に愛想を尽かし、瓦崗寨から一人また一人と好漢が去り、ついには秦瓊・程咬金・羅成も瓦崗寨を離れた。鍛冶を生業とする尉遅恭は、志を立て唐軍へ志願することを決めるが・・・。
第59話 徐茂公 洛陽で将を招き 尉遅恭 戦いを求む
劉武周に強さを認められ先鋒を任された尉遅恭は、白壁関を奪うことに成功する。李世民は白壁関を奪還し尉遅恭を帰順させようと出兵するが、唐軍が勝つためには秦瓊、程咬金、羅成の力が必要だと考えた徐茂公は、女性に変装して洛陽まで3人を迎えに行く。秦瓊、程咬金は唐へ身を寄せることを決意するが・・・。
第60話 尉遅恭 秦王に身を寄せ 羅成 唐軍と戦う
尉遅恭に捕らえられ劉武周の元へ連れてこられた秦瓊は、拷問を受けるが、その卑劣なやり方に怒った尉遅恭は秦瓊を逃がす。その翌日、戦場で秦瓊に敗れた尉遅恭は故郷に帰り鍛冶師に戻った。唐軍に入るよう李世民らが説得に来たのも断るが、劉武周の一味が・・・。
第61話 羅少保 秦王に帰順し 尉遅恭 黒き美女を捕らう
羅成が尉遅恭に勝ったことを知った王世充は、次の戦いで秦瓊たちを生け捕りにしたら、単盈盈と祝言を挙げさせると約束する。しかし、盈盈は李世民に仕えるよう羅成を説得し・・・。李世民は御果園で単雄信に襲われるが、徐茂公が現れ単雄信を止める。単雄信は徐茂公との決別を宣言し・・・。
第62話 兄弟 単雄信に別れを告げ 唐 天下を統一す(最終話)
李世民は単雄信に対し、二賢荘での一件を謝罪するが、雄信は投降を固く拒む。王世充は李世民に完敗し洛陽は陥落、捕らわれた単雄信は兄弟たちの前で望みどおり斬首となった。洛陽の戦に勝利した唐は天下統一を果たした。こうして歴史上名高い唐(王朝)繁栄が始まったのである。
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