密教芸術彫刻 5「平安王朝の形成」まとめ2/2 - 唐風文化と平安仏教
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5「平安王朝の形成」まとめ2/2 - 唐風文化と平安仏教

日本史 > 第2章 律令国家の形成


平安王朝の形成

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平安王朝の形成

唐風文化と平安仏教

1 平安初期の文化(平安遷都〜9世紀末頃まで)

嵯峨天皇・清和天皇時代の年号を用いて●●●と呼称

2 文化的特徴

  1. 文章経国思想 文芸を中心に国家の隆盛をめざす思想
    • ①唐風重視:嵯峨天皇、平安京の殿舎を唐風に改名、宮廷儀式を唐風化
    • ②漢詩文重視:宮廷や貴族の教養として漢文学を重視 漢文学の発展
    • ③学問:大学における教科としての紀伝道(文章道)などの重要性が増大
  2. 仏教における密教の隆盛 南部六宗などの地位は低下

3 具体的事象

  1. 漢文学
    • ①勅撰漢詩文集:嵯峨天皇の時、初の勅撰漢詩集である『●●●』 を撰集、以後『文華秀麗集』(嵯峨)、『経国集』(淳和)の3集を撰集
    • ②私的漢詩文集:空海の『●●●』や菅原道真の『●●●』など(*空海は漢詩作成にあたっての評論集『●●●』も著述
  2. 学問
    • ①唐風重視の影響 大学では儒教を学ぶ●●●、漢詩文などを学ぶ●●●を重視する傾向が顕著
    • ②大学別曹:各貴族が子弟のために設けた大学付属の寄宿施設
      • 藤原氏の●●●、和気氏の●●●、橘氏の●●●、在原氏や皇族の●●●などが有名
    • ③私的教育施設:空海が東寺の近隣に設けた●●● 庶民にも一部開放
  3. 平安仏教と密教の隆盛 南部諸宗の政治介入を嫌い、新仏教を支持
    • ① 天台宗:法華経を根本経典とする宗派(桓武天皇らが保護)
      • a ●●●が入唐し●●●寺を開山 独自の大乗戒壇創設をめざす 最澄死後に実現
      • b 南部諸宗の反対に対し最澄は『顕戒論』を著し反論
      • c 最澄の死後に急速に密教化 天台宗の密教を●●●と称す。
        • 3代●●●:延暦寺を拠点 ●●●派。著書『入唐求法巡礼行記
        • 5代●●●:園城寺(三井寺)を拠点 ●●●
    • ② ●●●:経典中心の顕教に対し、密教の呪法の伝授・習得による悟りを重視(密教)、その実践である加持祈祷により厄災を避け現世利益をめざす
      • a 空海(弘法大師)が入唐、帰国後、紀伊の高野山に●●●を開山
      • b ●●●天皇が空海に●●●(天台宗の台密に対し●●●と呼称)を下賜 京内の根本道場に発展
      • c 空海の著書
        • 三教指帰』:儒教・道鏡・仏教を比較し、仏教の優位を論説
        • 『十住心論』:人間の境地を10段階に分け、最高境地への道筋を説く
  4. 神仏習合の風潮
    • ① 奈良時代からみられた神仏習合の風潮が進展(神宮寺や神前読経など)
    • ② 神像彫刻:仏像に影響され、神社の神々を木像などに表現
    • ③ 修験道:山岳修行により呪力を体得する信仰(修行者 = 山伏)
      天台・真言宗も山中が修行道場 従来の山岳信仰と結合。奈良の大峰山、北陸の白山など各地に山岳修行の場ができる。
  5. その他:現存最古の仏教説話集である『日本霊異記』を景戒が著述
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