ダマスクス アッシリア 紀元前10世紀前後のオリエント地図
紀元前10世紀前後のオリエント地図 ©世界の歴史まっぷ

ダマスクス


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ダマスクス Damascus

シリアの中心都市。メソポタミアとエジプトを結ぶ交易路と、アラビアとアナトリアを結ぶ交易路が交差する要地で、前10世紀頃アラム人が首都と定め、のち、アッシリア、ペルシア帝国、アレクサンドロス大王、セレウコス朝、ローマ帝国ウマイヤ朝ファーティマ朝セルジューク朝モンゴル帝国オスマン帝国などの支配下となり、1946年、独立したシリアの首都となる。

ダマスクス

シリアの中心都市。メソポタミアとエジプトを結ぶ交易路と、アラビアとアナトリアを結ぶ交易路が交差する要地で、前10世紀頃アラム人が首都と定めた。

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オリエントと地中海世界

古代オリエント世界

アラム人とフェニキア人
ヘブライ人とユダヤ教 アラム人とフェニキア人 フェニキア
紀元前1200年頃の地中海世界(民族移動)©世界の歴史まっぷ
ダマスクス アッシリア 紀元前10世紀前後のオリエント地図
紀元前10世紀前後のオリエント地図 ©世界の歴史まっぷ

遊牧民としてシリアからメソポタミア北部へかけての地方に姿を現したアラム人は、紀元前2千年紀の半ばころよりそれぞれの進出先で定着した。そして紀元前1200年ころより、ダマスクスをはじめとする都市を中心に幾つかの小国家を形成し、内陸貿易の担い手として広い範囲で活躍した。

アジア諸地域の繁栄

トルコ世界とイラン世界

ティムール朝の社会と文化
ティムール(位1370〜1405)は、1370年にマー・ワラー・アンナフル(トランスオキシアナ)地方を統一し、ティムール朝(1370〜1507)を創設した。 1401年にはマムルーク朝支配下のダマスクスを略奪
ティムール朝の社会と文化 ティムール朝 ティムール朝の隆盛地図
ティムール朝の隆盛地図 ©世界の歴史まっぷ

ヨーロッパ世界の形成と発展

西ヨーロッパ世界の変容

初期の十字軍
第2回十字軍

ルイ7世(フランス王)ホーエンシュタウフェン朝初代コンラート3世(神聖ローマ皇帝)は、第2回十字軍(1147〜1149)を組織して内陸シリアの拠点ダマスクスを攻撃したが、あえなく失敗した。

初期の十字軍 第1回〜第3回十字軍地図 ©世界の歴史まっぷ
第1回〜第3回十字軍地図 11〜12世紀

イスラーム世界の形成と発展

イスラーム文明の発展

人と物と知識の交流

中央アジアのサマルカンドやイベリア半島のコルドバに育った青年が、イラクのバグダードやバスラ、シリアのダマスクス、そしてエジプトのカイロやアレクサンドリアと旅を続けてイスラーム諸学を身につけることは、決して珍しいことではなかった。しかも、これらの学院は寄進財産(ワクフ)の収入によって運営されていたから、入学を許可された学生は、衣服や食事を提供され、無料で学問を続けることができた。

産業と経済の発展

商品経済の発展につれて、各地の手工業生産も活発となった。エジプトの亜麻織物、ダマスクスやモスルの綿織物、絹織物、バグダードやサマルカンドの貴金属、紙、ガラス製品、イラン・イラク地方の絨毯など各種の特産物が、イスラーム世界ばかりでなく、東ローマ帝国や西ヨーロッパに向けて輸出された。

  • 商品経済の発展につれて、各地の手工業生産も活発となった。エジプトの亜麻織物、ダマスクスやモスルの綿織物、絹織物、バグダードやサマルカンドの貴金属、紙、ガラス製品、イラン・イラク地方の絨毯など各種の特産物が、イスラーム世界ばかりでなく、東ローマ帝国や西ヨーロッパに向けて輸出された。

イスラーム帝国の成立

アラブ人の征服活動
ヤルムークの戦い ニハーヴァンドの戦い イスラーム世界の拡大地図
イスラーム世界の拡大地図 ©世界の歴史まっぷ

アラブ人は家族をともなって征服地に移住し、各地に軍営都市を建設して、これを異民族支配と新たな征服のための拠点とした。イラクのバスラやクーファ、エジプトのフスタート、北アフリカのカイラワーンなどが新しく建設された軍営都市であった。
ムスリム商人たちはこれらの新都市や既存の都市(ダマスクスやアレクサンドリアなど)を結ぶ緊密なネットワークをつくりあげ、「イスラームの平和」のもとに広大な経済圏が形成された。

イスラーム帝国の分裂

タラス河畔の戦い アッバース朝 15.東アジア文化圏の形成 8世紀の世界地図 15.東アジア文化圏の形成
8世紀の世界地図 ©世界の歴史まっぷ

後ウマイヤ朝は、政治的にはアッバース朝と敵対関係にあったが、学者たちはバグダードやダマスクスに赴いて東方イスラーム世界の文化を積極的に吸収し、その成果をイベリア半島に持ち帰った。

ブワイフ朝 イスラーム帝国の分裂 イスラーム勢力の西進 サーマーン朝 ファーティマ朝 10世紀後半のイスラーム世界地図
10世紀後半のイスラーム世界地図 ©世界の歴史まっぷ

歴史

前10世紀頃
アラム人が首都と定める
前732年
アッシリア帝国に占領される
前539年
ペルシア帝国(キュロス2世)に占領される
前333頃
アレクサンドロス3世の支配下に入る
前312頃
セレウコス朝の支配下に入る
前63
ローマ帝国の支配下に入る
635
イスラム帝国に征服されウマイヤ朝の首都として栄える
970
ファーティマ朝の支配下に入る
1079
セルジューク朝の支配下に入る
11世紀後半
ブーリー朝・ザンギー朝アイユーブ朝に支配される
1260
モンゴル帝国に支配される
マムルーク朝の地方首都となり、エジプトに支配される
1400
ティムールから攻撃をうける
1516
オスマン帝国統治下に入る
1920
フランス委任統治領シリアの首都となる
1925
ドゥルーズ派の反乱をフランス軍が鎮圧
1941
イラクから侵入した連合軍部隊がヴィシー政権側の守るダマスカスを占領
1945
フランス軍がダマスカスを空襲、イギリス軍の介入でフランス軍撤退
1946
シリア独立、首都となる。
同義語
ダマスカス
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