ベヒストゥーン碑文
ベヒストゥーン碑文 ©Public Domain

ベヒストゥーン碑文


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ベヒストゥーン碑文(ペルセポリス碑文) Behistún

イラン西部の「王の道」に面した岸壁に刻まれた世界遺産。ダレイオス1世即位後おこった反乱に対する戦勝記念碑で、ペルシア語バビロニア語・エラム語で記されている。

ベヒストゥーン碑文

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ベヒストゥーン碑文 ©Public Domain
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ダレイオス1世が反乱軍の王ガウマタに対して勝利したことを記念するレリーフ。描かれている人物は左から順に、槍持ち、弓持ち、ダレイオス1世。彼は僭称者ガウマタを踏みつけている。さらにその右に命乞いをする9名の反乱指導者がいる。左からアーシナ(エラム)、ナディンタバイラ(バビロニア)、フラワルティ(メディア)、マルティヤ(エラム)、チサンタクマ(アサガルタ)、ワフヤズダータ(ペルシア)、アラカ(バビロニア)、フラーダ(マルギアナ)、最後尾の尖帽をかぶっている人物はスクンカ(サカ)。

イラン西部の「王の道」に面した岸壁に刻まれた世界遺産。ダレイオス1世即位後おこった反乱に対する戦勝記念碑で、ペルシア語・バビロニア語・エラム語で記されている。

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世界遺産ベヒストゥーン

イラン西部のベヒストゥーンでは、イラン高原とメソポタミアをつなぐ古代の交易路に沿って、メディア王国、アケメネス朝ササン朝ペルシア、イル=ハン朝の遺跡が残る。なかでも貴重なのは、アケメネス朝ペルシアの王ダレイオス1世の浅浮彫や、楔形文字で記された碑銘だ。浅浮彫の下方や周辺には、ダレイオス1世の戦闘の光景が、エラム語・バビロニア語・古代ペルシア語の3言語で、1200行にわたって刻まれている。この碑銘文は、ダレイオス1世が自らの業績を初めて記したものであり、王のペルシア帝国再建を伝える、アケメネス朝時代唯一の歴史的文書である。また、楔形文字の解明に役立った点でも資料的価値が高い。

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ザグロス山中のベヒストゥーンの磨崖に、アケメネス朝のダレイオス1世が楔形文字で刻んだ、ペルシア・エラム・バビロニアの3語併記の碑文がある。イギリスのローリンソンは、危険を冒して自ら手写したこの碑文の研究をつうじて、ドイツのグローテフェントがペルセポリス碑文をもとに進めていた楔形文字の解読を、さらにいっそう前進させた。

同義語
ペルセポリス碑文
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