室町文化一覧表 室町文化の特色
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室町文化の特色

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室町文化の特色

南北朝の動乱期:時代の転換期におこった歴史意識の高まりと畿内の新興武士層の新しい時代感覚を背景とした若々しい南北朝文化
将軍義満の時代:大陸文化の影響を濃厚に受けながら、さまざまな文化の融合が進んだ華麗な北山文化
将軍義政の時代:文化の洗練が進むなかで、枯淡美に究極の芸術性を見出した東山文化

室町文化の特色

室町時代には、政治的・経済的に公家を圧倒した武家が、文化の担い手としても登場し、幕府の保護によって進出した禅宗の影響を強く受けた武家文化が成立した。武家文化は、京都に幕府がおかれたことによって伝統的な公家文化と融合する機会を得、また一方では、当時、急速に成長しつつあった惣村や都市の民衆とも交流して広い基盤をもつ特色ある文化を生み出した。

さらに、足利義満日明貿易を積極的に推進したこともあって、多くの唐物からもの唐絵からえが日本に流入し、それに伴い大陸文化と伝統文化、中央文化と地方文化、貴族文化と庶民文化などの広い交流に基づく文化の融合が進み、その洗練と調和のなかからしだいに民族的文化ともいうべき固有の文化が形成されていった。今日、日本の伝統文化の代表とされる能・狂言・茶の湯・生花などの多くは、 この時代に中央・地方を問わず、公家・武家・庶民の別なく愛好されることを通じてかたちをととのえ、基盤を確立していったのである。

まず南北朝の動乱期に、時代の転換期におこった歴史意識の高まりと畿内の新興武士層の新しい時代感覚を背景として若々しい南北朝文化が生まれた。ついで将軍義満の時代に、大陸文化の影響を濃厚に受けながら、さまざまな文化の融合が進んだ華麗な北山文化が、さらに将軍義政の時代に、文化の洗練が進むなかで、枯淡美こたんびに究極の芸術性を見出した東山文化が形成された。とくに北山・東山文化は、室町文化の二つの頂点をなしている。

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