合衆国の対外発展とメキシコ
1854年日米和親条約締結(日本の開国)
1867年露よりアラスカ購入(クリミア戦争後の財政難などによりロシアから打診)
合衆国の対外発展とメキシコ
対外面では、カリフォルニア獲得以降、アメリカは太平洋方面に関心をもちはじめ、1854年日米和親条約を締結した(日本の開国)。またアラスカについては露米会社の経営不振やクリミア戦争後の財政難などを背景に、ロシアがアメリカへの売却を打診してきたことをうけて1867年720万ドル(当時)で購入した。議会からは「巨大な冷蔵庫」と批判されたが、その後、金や石油の発見など豊かな資源がみつかっている。
隣国のメキシコでは、フアレス Juárez (1806〜72 任1858〜72)がサンタ=アナ Santa Anna (1794〜1876)の独裁政権を倒したのち、1861年教会財産の没収や土地改革宣言を発表し、さらに対外利子支払いの2年間停止を発表した。メキシコに投資してきたイギリス・フランス・スペインは共同で出兵し圧力をかけたので、メキシコ政府はやむをえず利子支払いに応じた。