ブラフマー
世界創造の神。ヒンドゥー教の神の1柱、創造神でありトリムルティ(三神一体)の1つに数えられる。
4つの顔を持ち、4つの腕をもつ。4つの顔は東西南北を向き、手には武器ではなく知識や創造を象徴するものを持つ。
ヴィシュヌ、シヴァとともにトリムルティの一角を担うが、古代の文献ではブラフマーの含まれない3柱を最高神の3人組に数えている。
ブラフマー
ブラフマーは仏教に取り入れられ、日本では「梵天」として仏教の守護神である天部の一柱として知られる。
歴史
ヴェーダ時代
ブラフマーがヴィシュヌもシヴァとともに描写されている最も早い段階の記述は、紀元前10世紀の後半に編纂されたと考えられるマイトリー・ウパニシャッドの5章に見られる。
ヴェーダ後
ヴェーダ後のヒンドゥー教ではさまざまな宇宙進化論(創造神話)が語られ、その多くにブラフマーが関わっている。