ハーラル1世(ノルウェー王) (850年頃〜930年頃)
ノルウェー最初の統一王とされる人物(在位:872年頃~930年頃)。ホールファグレ朝創始者。ヴェストフォルの小王ユングリング家の出身。スウェーデン王家の出身であるともいわれている。美髪王とも呼ばれる。
ハーラル1世(ノルウェー王)
概要
ハーラル1世はノルウェー西部の一小王の娘に求婚したが、「一国全体の王としか結婚できない」と拒絶された。そこで彼はノルウェー全土の征服を決意、それを実現するまで髪を切らない誓いを立て、「蓬髪のハーラル」と呼ばれるようになった。そしてノルウェー統一がなった後は髪を整え、以後「美髪王」と呼ばれるようになったという。
ハーラル1世のノルウェー統一事業最後の戦いは、885年(伝承では872年)と考えられているが、統一は実際には沿岸部のみで、他の地方は彼と姻戚関係を結んだ豪族たちが実効支配していた。
ハーラルのノルウェー統一は実際には、略奪的なヴァイキング(本来は「遠征」の意味)によらず、交易に関与し沿岸航路の安全をはかる必要のあった豪族たちによる協働の結果とする説も唱えられている。
また、ハーラル1世の親衛兵の一部はベルセルクであったという伝承もある。