村田珠光( A.D.1423〜A.D.1502)
村田珠光は、室町中期の茶人。わび茶の開祖。能阿弥から書院茶の指導を受け、また当時庶民の間で流行していた「下々の茶」の様式を取り入れるとともに、一体宗純に学んだ禅の精神を加えて、新しい茶会を考案。さらに四畳半の茶室を創案し、不完全な美を尊ぶわび茶を志向した。
村田珠光
茶室の原型を考案したわび茶の祖
室町中期の茶人。わび茶の開祖。能阿弥から書院茶の指導を受け、また当時庶民の間で流行していた「下々の茶」の様式を取り入れるとともに、一体宗純に学んだ禅の精神を加えて、新しい茶会を考案。さらに四畳半の茶室を創案し、不完全な美を尊ぶわび茶を志向した。
ビジュアル版 日本史1000人 上巻 -古代国家の誕生から秀吉の天下統一まで
武家社会の成長
室町文化
東山文化
日本の伝統文化を代表する茶道(茶の湯)・花道(華道・生花)も、この時代に基礎が据えられた。茶の湯では、南北朝時代以降、各地で茶寄合や闘茶が流行したが、この時期に村田珠光(1423〜 1502)が出て、枯淡美を追究する連歌の精神に学びながらそれまでの書院の茶に対し、簡素な茶室で心の静けさを求める侘茶を創出した。侘茶の方式は、村田珠光ののち堺の武野紹鴎(1502〜55)を経て、千利休(1522〜91)によって完成されることになる。
同時代の人物
クリストファー・コロンブス(1451〜1506)
トスカネリの地球球体説と西回り航路による東洋到達の可能性を信じ、大西洋横断の航海計画を立案、イサベル1世の援助を取り付け、1492年大西洋を横切りサンサルバドル島に到達、アメリカを発見した。コロンブスはここをインドだと信じたため、先住民はインディオと呼ばれた。