ロマン主義絵画
ロマン主義絵画 ©世界の歴史まっぷ

ロマン主義絵画


ロマン主義絵画 (19世紀〜)

19世紀初めから始まった、美術のロマン主義様式。人間の個性や感情を強烈な色彩と激しい構図で表現し、ウィーン体制下の自由主義・ナショナリズムが影響した。ジェリコー、ドラクロワなど。

ロマン主義絵画

19世紀初めから始まった、美術のロマン主義様式。情熱的・幻想的で、題材や技法に強烈なものが多かった。

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  • 人間の個性や感情を強烈な色彩と激しい構図で表現した。
  • ウィーン体制下の自由主義・ナショナリズムが影響した。

参考 山川 詳説世界史図録

欧米における近代国民国家の発展

19世紀欧米の文化

美術と音楽
ロマン主義絵画
メデューズ号の筏(テオドール=ジェリコー画/ルーヴル美術館蔵/WIKIMEDIA COMMONS)©Public Domain

1816年に実際におきた悲惨な軍艦難破事件を題材に描かれ、衝撃を与えた。友人ドラクロワもモデルをつとめた。

民衆を導く自由の女神(ウジェーヌ・ドラクロワ画/ルーヴル美術館蔵/WIKIMEDIA COMMONS)©Public Domain

「民衆を導く自由の女神」七月革命の栄光の3日間を題材にした、ロマン主義画家ドラクロワの作品。トリコロール(三色旗)を掲げて民衆を導く自由の女神を中心に、右横には二丁の拳銃を持つパリのわんぱく小僧、左横にはドラクロワ自身とされるシルクハットの男性、その足元には自由のための戦いでの死者が描かれている。

19世紀に入って生まれたロマン主義絵画は、情熱的で幻想的な点を特徴とし、フランスのジェリコ T.Géricault (1791〜1824 テオドール=ジェリコー)によって創始され、ドラクロワ Delacroix (1798〜1863)が指導して当時の主流となった。ドラクロワはギリシア独立戦争の際、「キオス島の虐殺」を描いて独立運動支援の世論を高め、当時絵画の虐殺とさえ酷評される激しさを表現した。1831年に七月革命を描いた「民衆を導く自由の女神〈副題「1830年7月28日」〉」を発表してその地位を確立した。

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