フェニキア文字
のちにアルファベットへ発展するセム語系の表音文字。22字の子音からなり、フェニキア人がシナイ文字を基に作った。のち東西の諸文字の元祖であるアラム文字とギリシア文字が分かれて発達。
フェニキア文字
のちにアルファベットへ発展するセム語系の表音文字。22字の子音からなり、フェニキア人がシナイ文字を基に作った。
オリエントと地中海世界
古代オリエント世界
アラム人とフェニキア人
フェニキア文字から分かれて発達したアラム文字は、各地に伝播して東方系の多くの文字の母体となった。
アルファベットの起源と発達
表音文字、より正確には子音文字のアイディアはすでにエジプトにあった。しかしこれのみで言語を表記しようとしたのは、紀元前2千年紀前半のカナーン人が最初である。彼らがエジプトの象形文字をもとにしてつくった「原カナーン文字」が、いわゆるアルファベットの原形となった。表意文字が取り入れられなかったのは、彼らが実用的な目的(おそらく商用)のために、できるだけ簡便な文字を必要としたからであろう。のちに各地に伝播していくつかに枝分かれしたが、歴史的にみてもっとも重要な分枝となったのがフェニキア文字である。ここから東西の諸文字の元祖であるアラム文字とギリシア文字が分かれて発達した。前者は、オリエント世界ではやがて楔形文字に取ってかわり、さらに東に伝播して、中央アジアや北アジア系の文字につながっていく。後者には、母音文字が付け加えられた。なお、最古のアルファベットといわれてきた原シナイ文字は、南に伝わった原カナーン文字の一種と考えるのが妥当のようである。
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ギリシア世界
ポリスの成立
暗黒時代とはいえ、この時期にギリシア、エーゲ世界には鉄器が普及し、ギリシア語アルファベットも、フェニキア文字を手本に考案された。
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