ミラード=フィルモア M. Fillmore( A.D.1800〜A.D.1874)
アメリカ13代大統領(在位1850〜1853)。ペリーを派遣して、日本に開国を要求。
ミラード=フィルモア
アメリカ13代大統領(在位1850〜1853)。ペリーを派遣して、日本に開国を要求。
近代国家の成立
開国と幕末の動乱
開国
1853(嘉永6)年、アメリカ東インド艦隊司令長官ペリー(Perry, 1794〜1858)は、軍艦4隻を率いて浦賀に来航し、フィルモア大統領(Fillmore, 1800〜74)の国書を提出して開国を求めた。幕府は、すでに前の年にオランダ商館長から情報を得ていたが、有効な対策を立てられなかった。幕府は、朝鮮・琉球以外の国からの国書は受領しないという従来の方針をペリーの強い態度に押されて破り、国書を正式に受け取り、翌年に回答することを約束して、とりあえず日本を去らせた。その直後に、ロシア使節プチャーチン(Putyatin, 1803〜83)も長崎に来航し、開国と北方の国境の画定を要求した。