南アフリカ戦争 (ボーア戦争
A.D.1899〜A.D.1902)
オランダ系移民が建設したトランスヴァール・オレンジ両国に対するイギリスの侵略戦争。イギリスは大量の騎馬砲兵隊を送り込んだがブール人の激しいゲリラ戦によって長期化。イギリスが勝利し二つのブール人国家の領有権を獲得。
南アフリカ戦争
南アフリカの植民地化をめぐる、ブール人(アフリカーナー)とイギリスとの戦争。1880年代にトランスヴァール共和国で金が発見されて以後対立が激化するなか、帝国主義政策を展開するイギリス側の画策で99年に始まった。ブール人の激しいゲリラ戦によって戦いは長期化したが、イギリスが勝利し、二つのブール人国家の領有権を獲得した。
帝国主義とアジアの民族運動
帝国主義と列強の展開
イギリス
オランダ系移民が建設したトランスヴァール・オレンジ両国に対するイギリスの侵略戦争。ブール人の抵抗をおさえるため、イギリスは大量の騎馬砲兵隊を送り込んだ。 参考:山川 詳説世界史図録 第2版: 世B310準拠
帝国主義時代のヨーロッパ諸国 イギリス
イギリス国内 | イギリス国外 | ||
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1871 | 労働組合法制定 | 1867 | カナダの自治領化 |
1875 | スエズ運河会社の株買収(ディズレーリ) | ||
1877 | インド帝国成立 | ||
1881 | アイルランド土地法制定 | 1878 | ベルリン会議 |
1882 | エジプト占領 | ||
1884 | フェビアン協会結成 第3回選挙法改正 | 1884 | ベルリン=コンゴ会議(〜85) → アフリカ縦断政策 3C政策推進 |
1886 | アイルランド自治法案否決 | 1890 | ローズ、ケープ植民地首相に就任(〜1903) |
1894 | 8時間労働法制定 | 1895 | ジョゼフ=チェンバレン植民地相に就任 |
1898 | ファショダ事件 | ||
1899 | 南アフリカ戦争(〜1902) | ||
1900 | 労働代表委員会結成 | 1901 | 英領オーストラリア連邦成立 |
1905 | シン=フェイン党結成 | 1902 | 日英同盟締結 |
1906 | 労働代表委員会、労働党と改称 | 1904 | 英仏協商締結 |
1907 | 英露協商締結 ニュージーランド自治領に |
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1911 | 議会法制定 | 1910 | 英領南アフリカ連邦成立 |
イギリス国内の社会経済秩序を維持するには植民地支配は不可欠であるとも考えられた。もともと急進的自由主義者として都市の社会政策に実績があったジョゼフ=チェンバレン Joseph Chamberlain (1836〜1914)は、国内の社会問題の解決には植民地が必要であるとの立場から積極的に帝国主義政策を推進し、南アフリカ戦争をおこした。