縦横家
諸子百家の一つ。外交の策士として各国の間を行き来した人たちのこと。巧みな弁舌と奇抜なアイディアで諸侯を説き伏せ、あわよくば自らが高い地位に昇ろうとする、そのような行為を弁舌によって行う者。
合従連衡
合従連衡(がっしょうれんこう):中国の戦国時代の戦略のひとつ。転じて、状況に応じて各勢力が結び、また離れるさまを示す故事成語となった。
春秋戦国時代、戦国七雄のうち強大になりつつあった秦と、周辺六ヶ国(韓、魏、趙、燕、楚、斉)の外交政策として、縦横家によって考えられた。
- 合従
- 戦国七雄のうち、巨大な秦以外の六国が縦(たて、従)に同盟し、共同戦線で秦に対抗しようというのが合従説である。
- 秦以外の国が秦の東に南北に並んでいること。「縦」=「従」による。
- 函谷関の戦い (紀元前318年), 函谷関の戦い (紀元前298年), 河外の戦い (紀元前247年), 函谷関の戦い (紀元前241年)
- 連衡
- 秦と結んで隣国を攻める利を説いて、合従から離脱させたのが連衡である。
- 秦とそれ以外の国が手を組んだ場合、それらが東西に並ぶこと。「横」=「衡」による。
主な縦横家の人物
縦横家 | 役職 | 仕えた国 | 君主 | 備考 |
---|---|---|---|---|
蘇秦 | 六国の宰相 | 燕・趙・韓・魏・斉・楚 | 合従 | |
張儀 | 宰相 | 秦・魏 | 合従 | |
鬼谷子 | 斉 | 蘇秦、張儀の師 | ||
蘇代 | ||||
陳軫 | 客卿 | 斉 | 蛇足 | |
犀首 |
縦横家 が登場する作品
大秦帝国 縦横
張儀、犀首、陳軫が活躍する。