バチカン市国 サン・ピエトロのピエタ
サン・ピエトロのピエタ(ミケランジェロ・ブオナローティ作/サン・ピエトロ大聖堂蔵)Wikipedia

サン・ピエトロのピエタ


サン・ピエトロのピエタ

1498〜1500年、最初にローマに移住した際に制作された彫刻「ピエタ」(ピエタとは憐れみ、慈悲の意)。ミケランジェロの作品で、唯一、本人の署名が残された作品でもある。(ヴァチカン宮殿)

参考 ビジュアル 世界史1000人(上巻)

十字架の刑ののちマリアにいだかれ絶命したイエス像を彫った「ピエタ」は、ミケランジェノのものとして3点知られている。そのうちサン・ピエトロ大聖堂のピエタは、「ミケランジェロが想像しえた最も美しい女性と最も端正な男性とを彫刻した」と評され、至高の宗教性を表現している。この聖母が30歳をすぎた息子をいだく母としては若すぎるという批判もあるが、そうした現実性を超越した作品といえよう。

参考 山川 詳説世界史図録

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