セレウコス朝 (紀元前312年-紀元前63年) 首都:アンティオキア アレクサンドロス3世のディアドコイのひとり、セレウコス1世ニカトルがオリエント地方に築いた王国。ヘレニズム3国のひとつ。 紀元前3世紀、イラン系のパルティアが東方で自立し、北方のバクトリアや小アジアのペルガモンも独立し、セレウコス朝は次第に領土が縮小し衰退していき、前63年にローマのグナエウス・ポンペイウスによって滅ぼされた。
セレウコス朝
紀元前300年頃の西アジア
セレウコス・マウリヤ戦争
紀元前305年頃、セレウコス1世がインダス川を越えて北西インドに侵入したが、古代インド・マウリヤ朝初代王・チャンドラグプタは60万とも言われた軍事力を背景にセレウコスを圧倒し、優位な協定を結ぶことになった。 チャンドラグプタはセレウコス1世との協定において、インダス川の向こう側にあるアリア、アラコシア、ゲドロシア、パロパミソスの4州を新たに獲得し、セレウコス1世の娘を息子ビンドゥサーラの妃に迎えた。引き換えとしてセレウコス1世に戦象500頭を与え、西方でディアドコイ戦争を戦っていた彼の戦力充実を援助した。紀元前200年頃の西アジア
シリア戦争(プトレマイオス朝)
シリア戦争は、紀元前3世紀から紀元前2世紀頃に、コイレ・シリアを巡ってセレウコス朝シリアとプトレマイオス朝エジプトの間で争われた一連の戦争のことである。6回に渡って繰り広げられた。この戦争によって両国の資源と兵力は消耗し、ローマとパルティアによって征服される一因となった。 シリア戦争 (プトレマイオス朝) – 世界の歴史まっぷマカバイ戦争
紀元前167年に勃発したセレウコス朝に対するユダヤ人の反乱とそれに続く戦争。主要な指導者ユダ・マカバイにちなんでマカバイ戦争とよばれる。 この戦争の結果、ユダヤ人の独立勢力ハスモン朝の成立を見ることになる。マカバイ戦争をユダヤ側からの視点で描いたものが旧約聖書外典の「マカバイ記」である。