ラムセス2世 アブ・シンベル神殿
ラムセス2世 アブ・シンベル神殿 ©Wikipedia

ラメセス2世


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ラメセス2世 Rames
エジプト新王国第19王朝のファラオ。大王と称される新王国時代の王(在位前1279頃〜前1213頃)。治世が66年におよび、アブシンベル神殿など多くの神殿を建設した。対外的には、シリアやナイル上流の金の産地ヌビアに遠征し、領土を拡大した。

ラメセス2世

大王と称される新王国時代の王(在位前1279頃〜前1213頃)。治世が66年におよび、アブシンベル神殿など多くの神殿を建設した。対外的には、シリアやナイル上流の金の産地ヌビアに遠征し、領土を拡大した。

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世界最古の国際条約を結んだファラオ

紀元前15世紀のオリエント諸国の地図
紀元前15世紀のオリエント諸国の地図 ©世界の歴史まっぷ
小アジアからシリアに進出したヒッタイトが、さらに南下してきたため、ラメセス2世は、父・セティ1世の政策を引き継ぎ、パレスチナに遠征した。現在のレバノンのベイルート近郊で、ラメセス2世の遠征を記録した碑文が見つかっている。
ヌビアに遠征し、戦勝の記念碑を多く築いた。ヌビアは後にエジプトに同化され、本家エジプトの衰退を救う形で王朝を立てることになる。
しかし、紀元前1286年カデシュの戦い(現・シリア)で敗れ、ラメセス2世はアジアからの撤退を余儀なくされた。ラメセス2世はヒッタイトの王女を娶り、ヒッタイトとの相互援助を約束した。この時の講和条約は世界最古の国際条約といわれている。

紀元前1290年に首都をテーベからベル・ラメセス(ナイル川のデルタ地帯の東)に遷都した。
テーベには葬祭用の巨大な「永遠の城」ラメセウスを建てさせた。そして、ヌビアにも多くの記念建造物を建てさせている。
ルクソールやカルナック、アビュドス、アブ・シンベル(画像: アブ・シンベル大神殿のラメセス2世の像)で、巨大かつ建築学的に注目される一連の建築物の造営を行った。アブ・シンベルでは神殿を岩をくり抜いて建造し、その向かいには20メートルの高さの彼自身の坐像が4体立ちはだかっていた。現在「古代都市テーベとその墓地遺跡」として世界遺産に登録されている。

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カイサリアのエウセビウスなどキリスト教教会史家の間には、ラメセス2世を『出エジプト記』に登場するユダヤ人を奴隷から解放するようにモーセが要求したファラオと同一視する者がある(次代のファラオのメルエンプタハとする説もある)。

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同義語
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