リディア 紀元前7世紀−紀元前547年
前7世紀からアナトリア南西部に栄えたインド=ヨーロッパ語系の国。都はサルデス。金の産地、東西交通の要衝という利点から中継貿易で栄え、最古の金属貨幣を使用した。アケメネス朝のキュロス2世に敗れ、滅亡した。
リディア
前7世紀からアナトリア南西部に栄えたインド=ヨーロッパ語系の国。都はサルデス。金の産地、東西交通の要衝という利点から中継貿易で栄え、最古の金属貨幣を使用した。アケメネス朝のキュロス2世に敗れ、滅亡した。
世界最古のリディア貨幣
オリエントと地中海世界
古代オリエント世界
アッシリア
アッシュル=バニパル王 支配があまりにも強圧的で過酷であったため、各地に反乱が相つぎ、さしもの大帝国も間もなく崩壊した。
まず紀元前7世紀の中ごろにエジプト第26王朝が独立、次いでイラン高原にインド=ヨーロッパ語系のメディア王国が、また小アジアに同系のリディア王国が成立した。さらに、メソポタミア南部に移動していたアラム人の一派と思われるカルデア人は、紀元前625年にバビロンを都として新バビロニア(カルデア王国)を樹立すると、メディアと同盟してアッシリアを攻め、紀元前612年にニネヴェを陥れてこれを滅ぼした。このようにしてアッシリアによる統一が崩れたあと、オリエントは、メディア王国、リディア王国、新バビロニア、エジプト第26王朝(新王国)の4国が併立する形勢となった。なかでも、メソポタミアからシリア・パレスチナへかけての「肥沃な三日月地帯」を支配した新バビロニアがもっとも優勢であった。ネブカドネザル2世の時代(紀元前605年-紀元前562年)が最盛期で、首都バビロンは繁栄し、世界七不思議のひとつに数えられる「空中庭園」などもつくられた。
アケメネス朝
ペルシア人たちは同じくイラン系のメディアの支配下におかれていたが、アケメネス家のキュロス2世(在位紀元前559〜紀元前530)が紀元前550年にメディアを倒して独立王国を樹立した。彼がさらに紀元前546年にリディアを、紀元前538年に新バビロニアを滅ぼしたあと、その子のカンビュセス2世は紀元前525年にエジプトを征服し、第3代のダレイオス1世の時代には、東はインダス川より西はエーゲ海北岸、南はエジプトまでを含む大帝国に発展した。
ギリシア世界
ポリスの発展
紀元前7世紀、小アジアのリディアで始められた鋳造貨幣をイオニアのポリスもとりいれて、経済活動はいっそう刺激された。