仰韶文化 (彩陶文化 ヤンシャオ文化) (紀元前4000年頃〜紀元前3000年頃) 彩文土器(彩陶)を特色とする、中国の新石器時代にあたる黄河文明前期を彩陶文化とよび、その遺跡が河南省澠池県仰韶村で最初に発見されたので、仰韶文化ともよぶ。陝西・甘粛省など主として黄河中流域に広く遺跡が分布し、仰韶文化の最大の遺跡「半坡遺跡」がある。
仰韶文化
アジア・アメリカの古代文明
中国の古代文明
中国文明の誕生
黄河文明
紀元前5000年〜紀元前4000年ころから、黄河の中・下流域の黄土地帯の住民は、初期農耕を始めて粟などの雑穀を栽培し、家畜を飼い、磨製石器や彩文土器(彩陶)を用いる新石器文明を形成した。これが中国最古の文明の黄河文明であるが、この黄河文明は、出土土器の特色によって、彩陶を特色とする前記の彩陶文化(紀元前4000〜紀元前3000)と、薄手の黒陶を特色とする後期の黒陶文化(紀元前2000〜紀元前1500)に大きく区分される。
参考
詳説世界史研究仰韶文化の代表的な遺跡
半坡遺跡
1952年に陝西省西安近郊の半坡村で発見された集落遺跡は仰韶文化の最大のもので、竪穴式住居跡が多数見つかり、集落の周囲には、幅・深さとも5〜6mの防御溝が設けられていた。 主作物として粟がつくられ、豚・犬などの小型家畜が飼育されていたほか、糸を紡ぐ紡錘車なども使用されていた。遺跡場所
[display_map address1=”155 Banpo Rd, Baqiao Qu, Xian Shi, Shaanxi Sheng, 中華人民共和国 710038 | 半坡遺跡” zoom=”5″ scroll_wheel=”false”]土器のスタイル
半坡期、およそ紀元前4800年から紀元前4200年、中原 廟底溝期、およそ紀元前4000年から紀元前3000年、半坡の後継 馬家窯期、およそ紀元前3300年から紀元前2000年、甘粛省、青海省にて 半山期、およそ紀元前2700年から紀元前2300年、馬家窯の後継 馬廠期、およそ紀元前2400年から紀元前2000年長江文明黄河文明の遺跡まとめ
長江文明・黄河文明の遺跡一覧 Google Map – 世界の歴史まっぷ [put_wpgm id=2]画像出典: Wikipedia
年表
長江文明と黄河文明のおおよその年表 数字はすべて紀元前
黄河流域 | 長江上流域 | 長江中流域 | 長江下流域 | |||
紀元前8000年以前 | 玉蟾岩遺跡 | 仙人洞・呂桶環遺跡 | ||||
7000 | 6000 | 彭頭山文化 | |||||
6000 | 5000 | 湯家崗文化 | 城背渓文化 | ||||
5000 | 4000 | 仰韶文化 | 馬家浜文化 | 河姆渡文化 | |||
4000 | 3000 | 大渓文化 | 崧沢文化 | ||||
良渚文化 | ||||||
3000 | 2000 | 竜山文化 | 宝墩遺跡(龍馬古城) | 屈家嶺文化 | |||
三星堆遺跡 | 石家河文化 | |||||
2000 | 1000 | 二里頭文化(夏?) | 馬橋文化 | ||||
二里頭文化 | ||||||
二里岡文化(殷遷都前) | 二里岡文化 | |||||
殷遷都後 | 殷 | 呉城文化 | 湖熟文化 | |||
周 | 周 | 楚 | ||||
1000以降 | 巴蜀 | |||||
呉越 |