古典主義絵画 ナポレオン一世の戴冠式と皇妃ジョゼフィーヌの戴冠
ナポレオンの戴冠式 (ジャック=ルイ・ダヴィッド画/ルーヴル美術館蔵/WIKIMEDIA COMMONS) ©Public Domain

古典主義絵画


古典主義絵画 Classicism (18世紀末〜19世紀初め)

18世紀末〜19世紀初めにおこった、美術における古典主義様式。古代ギリシア・ローマを模範とした、格調の高さと均整さを重んじた。ポンペイ遺跡発掘やフランス革命が影響した。( 新古典主義

古典主義絵画

18世紀末〜19世紀初めにおこった、美術における古典主義様式。古代ギリシア・ローマを模範とした、格調の高さと均整さを重んじた。

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  • 古代ギリシア・ローマの美術を規範とし、格調高く均整のとれた理想の美を追求した。
  • ポンペイ遺跡発掘やフランス革命が影響した。

参考 山川 詳説世界史図録

欧米における近代国民国家の発展

19世紀欧米の文化

美術と音楽
古典主義絵画

絵画の分野では18世紀末から19世紀初めにかけてギリシア・ローマを模範とし、格調が高く均整のとれた様式である古典主義 Classicism が主流となった。フランス革命の際にはジャコバン派の一員として「マラーの死」を描き、理性崇拝の宗教の演出を担当し、ナポレオン時代には宮廷画家として「戴冠式」や「アルプス越え」を描いたダヴィド David (1748〜1825 ジャック=ルイ・ダヴィッド)や、その弟子で古典主義絵画の完成者とされるアングル Ingres (1780〜1867, 「泉」 ドミニク=アングル)などがその代表である。

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ギャラリー

ジャック=ルイ・ダヴィッド
マラーの死
マラーの死(ジャック=ルイ・ダヴィッド画/ベルギー王立美術館蔵/WIKIMEDIA COMMONS)©Public Domain

歴史画の傑作とされる「マラーの死」。ジャコバン派の革命家マラーが、ジロンド派の女性により暗殺された場面が描かれている。

ナポレオン=ボナパルト
ベルナール峠からアルプスを越えるボナパルト (ジャック=ルイ・ダヴィッド画/マルメゾン城/WIKIMEDIA COMMONS)©Public Domain

第2次イタリア遠征中のナポレオンの姿を描いたもので、白馬にまたがるナポレオンの足元には、シャルルマーニュ(カール大帝)やハンニバルの文字が刻まれており、ナポレオンの偉大さを宣伝するものとなっている。実際には、ポール=ドラーシュ画のように防寒着に身をつつみ、寒さに耐えつつラバで峠をこえたという。

ナポレオン一世の戴冠式と皇妃ジョゼフィーヌの戴冠
ナポレオンの戴冠式 (ジャック=ルイ・ダヴィッド画/ルーヴル美術館蔵/WIKIMEDIA COMMONS) ©Public Domain

1804年12月にパリのノートルダム大聖堂で挙行された戴冠式の様子を実寸大に描いたもの。実際には臨席していないナポレオンの母が描かれ、また皇后ジョセフィーヌが若々しく描かれていること、さらに憮然としていたはずの教皇ピウス7世が祝福を与える姿に描かれるなどの脚色がほどこされている。当初はナポレオンみずからが冠を被る姿を予定していたが、皇后への戴冠に差し替えられた。

ドミニク=アングル
ドミニク=アングル 泉(絵画)
泉(絵画)(ドミニク=アングル画/オルセー美術館蔵/WIKIMEDIA COMMONS)©Public Domain
新古典主義 『グランド・オダリスク』(横たわるオダリスク) 1814 ルーヴル美術館蔵
グランド・オダリスク( 1814- ドミニク・アングル 画/ ルーヴル美術館蔵 )
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