ウルビーノ歴史地区 (Centro storico di Urbino) イタリア中部、マルケ地方の都市。15世紀にはルネサンス期の英邁な傭兵隊長フェデリーコ・ダ・モンテフェルトロ公治世下に、多くの芸術家や人文主義者を集め文芸の中心地となった。15世紀に建造されたパラッツォ・ドゥカーレ(大公宮殿)は、ゴシック時代の古い城壁の上にルネサンス様式の明晰な空間が加えられた均衡の取れた傑作である。16世紀以後の経済的・文化的停滞により、そのルネサンス的景観はかえってよく保持されている。(出典: Historic Centre of Urbino – UNESCO World Heritage Centre)
世界遺産登録情報
所在地:ウルビーノ(マルケ州)ペーザロの南西36km
登録年:1998年
登録区分:文化遺産
ウルビーノ (Urbino) 1443年頃–1631年頃。イタリア北部の都市。13世紀以降モンテフェルトロ家領となり、15世紀後半、フェデリコ・ダ・モンテフェルトロの支配下にルネサンス宮殿文化が花開いた。
ドゥカーレ宮殿
ドゥカーレ宮殿は、ヴェネツィア共和国の総督邸兼政庁であった建造物。8世紀に創建され、14世紀(1309年)-16世紀にかけて現在の形に改修された。サン・マルコ広場に面して建造され、運河を隔てて対岸の牢獄跡と、ため息橋で結ばれている。外観はゴシック風のアーチが連続し、イスラム建築の影響も見られる細やかな装飾が施されている。
現在内部は、ヴェネツィア市民美術館財団(MUVE)の運営する美術館の一つとして公開されている。
サン・ジョヴァンニ洗礼堂
「十字架磔刑図」や「聖ジョヴァンニの生涯」などサリンベーニ兄弟の後期ゴシック様式のフレスコ画で有名。
ラファエロの生家
ラファエロが14歳まで過ごした。フレスコ画の代表作「聖母子像」がある。