ケルンの大聖堂
ケルンの大聖堂 Wikipedia

ケルンの大聖堂


ケルンの大聖堂 (Cologne Cathedral)

キリスト教建築としては最大規模のゴシック様式の傑作。1248年にフランスのアミアン大聖堂を手本として建築を始め、資金不足のために1560年に内陣だけ完成した状態で工事が中断。1814年に西側正面のオリジナル図面が見つかり、300年近い中断を経て1842年に建築再開。632年もの時間をかけて建設された大聖堂は、当初の計画通り純粋なゴシック様式で1880年に完成。聖堂内部は内陣と周廊、祭室群で構成され、入り口周辺に見られる浮き彫りの装飾や内陣に続く身廊の天井を支えるリブ・ヴォールト、周廊のステンドグラスなどは、ゴシック様式の典型といえる。

ケルンの大聖堂

ゴシック様式

ゴシックとは「ゴート風」という意味で、建築技術の向上により可能になった軽やかで明るい様式。飛梁とびばり(外壁を補強するため野外に設置される柱)が支えることで、高い天井と大きく色鮮やかなステンドグラスの入った窓が生み出された。建物自体も大きくなる傾向がある。天井の高さと光を追求しており、建物そのものが「神は光なり」というキリスト教の世界観を表している。

ケルン大聖堂

ドイツ西部にあるケルン大聖堂は、キリスト教建築としては最大規模のゴシック様式の傑作である。奥行き約145m、最大幅は約85mで、2本の尖塔の高さは約157mもある。

1248年に、建築家ゲルハルト(Gerhard von Rile)がフランスのアミアン大聖堂を手本として建築を始め、ゲルハルトの没後も建築は進められたが、資金不足のために1560年に内陣だけ完成した状態で工事が中断されてしまった。その後1814年にダルムシュタットで西側正面のオリジナル図面が見つかり、300年近い中断を経て1842年に建築が再開された。こうして632年もの時間をかけて建設された大聖堂は、当初の計画通り純粋なゴシック様式で1880年に完成した。

聖堂内部は、内陣と周廊、祭室群で構成されており、入り口周辺に見られる浮き彫りの装飾や、内陣に続く身廊の天井を支えるリブ・ヴォールト、周廊のステンドグラスなどは、ゴシック様式の典型といえる。

周囲の景観の問題などから、2004年より2年間危機遺産リストに記載された。

参考 くわしく学ぶ世界遺産300<第2版>世界遺産検定2級公式テキスト

ヨーロッパ世界の形成と発展

西ヨーロッパの中世文化

美術と文学

12世紀末ころから北フランスを中心におこったゴシック様式は、高い尖塔せんとうとリブ(肋骨)を利用した丸天井をもち、薄い壁とステンドグラスの広い窓によって、軽快さと垂直・上昇への志向を感じさせるのが特徴である。この様式は、13〜14世紀にかけて全ヨーロッパに波及するが、その背景には市民階級の成長にともなう都市の勃興があった。代表的な建築に、フランスのノートルダム大聖堂(アミアン)、ノートルダム大聖堂(ランス)、シャルトル大聖堂、ノートルダム大聖堂(パリ)、ドイツのケルン大聖堂、ストラスブール大聖堂、フライブルク大聖堂、イギリスのカンタベリー大聖堂ウェストミンスター寺院、イタリアのシエナ大聖堂、ミラノのドゥオーモなどの聖堂がある。

参考 詳説世界史研究

ゴシック様式 Archives – 世界の歴史まっぷ

ギャラリー

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