ゴート族 (Gote)
ゲルマン系の民族で、東ゲルマン系に分類されるドイツ平原の古民族。バルト海南部から黒海沿岸部に移動した後、「ゲルマン民族の大移動」によってイタリア半島やイベリア半島に王国を築いた。ローマ帝国の軍勢と戦い、壊滅的打撃をあたえた精強な軍を持つ民族で、ゲルマン系のなかでは早くからローマ帝国の文化を取り入れて独自のルーン文字を残したほか、ローマ軍に傭兵として雇われるなど、後期のローマ帝国の歴史において大きな役割を担った。
ゴート族
中世ヨーロッパのながれ
- 西ゴート族
- ドネブル川の西側、ルパチア山麓に居を構えたが土地が痩せていて定住に適さないため、ローマ帝国領内に、主に傭兵として移り住んだ。
375年、フン族の圧迫によりアラリック1世が一族を率いてイタリア半島に侵入したがガリアへ撤退した。
418年、ローマ帝国との契約のもと南アキタニアのトロサを中心に西ゴート王国を建国。 - 東ゴート族
- 黒海北岸に定住。
- 375年、フン族に征服され、生き残りの一部はフン族と共に行動し、一部はヴァンダル族と共にローマ帝国に保護を求め、パンノニアに移住したが、ローマ人から屈辱を受ける。
5世紀末、フン族の衰退により、テオドリック(東ゴート王)が部族を率いてイタリアに入る。
493年、東ゴート王国建国。
ゴート族が登場する作品
西ゴート族初代王アラリック1世が主役。アタウルフと共に西ローマ帝国と戦い、ローマ略奪の真相を描いている。
ザ・ローマ帝国の興亡 第六話 西ローマ帝国の滅亡 – 世界の歴史まっぷ
DVD
ヨーロッパにおける民族大移動
476年のヨーロッパ
526年のヨーロッパ
ゲルマン人とスラヴ人の移動
西ゴート王国歴代君主
- アラリック1世(395年 - 410年)
- アタウルフ(410年 - 415年)
- シゲリック(415年)
- ワリア(415年 - 419年)
- テオドリック1世(419年 - 451年)
- トリスムンド(451年 - 453年)
- テオドリック2世(453年 - 466年)
- エウリック(466年 - 484年)
- アラリック2世(484年 - 507年)
- ゲサリック(507年 - 511年)
- アマラリック(511年 - 531年)
- テウディス(531年 - 548年)
- テウディギセル(548年 - 549年)
- アギラ1世(549年 - 554年)
- アタナギルド(554年 - 567年)
- リウヴァ1世(568年 - 573年)
- レオヴィギルド(568年 - 586年)
- レカレド1世(586年 - 601年)
- リウヴァ2世(601年 - 603年)
- ウィテリック(603年 - 610年)
- グンデマル(610年 - 612年)
- シセブト(612年 - 621年)
- レカレド2世(621年)
- スウィンティラ(621年 - 631年)
- シセナンド(631年 - 636年)
- キンティラ(636年 - 640年)
- トゥルガ(640年 - 641年)
- キンダスウィント(641年 - 649年)
- レケスウィント(649年 - 672年)
- ワムバ(672年 - 680年)
- エルウィグ(680年 - 687年)
- エギカ(687年 - 701年)
- ウィティザ(701年 - 710年)
- ロデリック(710年 - 711年)
- アギラ2世(711年 - 714年)
- アルド(714年 - 718年)
東ゴート王国歴代君主
- テオドリック(東ゴート王)(493年 – 526年)
- アタラリック(526年 – 534年)
- テオダハド(534年 – 536年)
- ウィティギス(536年 – 540年)
- イルディバルド(540年 – 541年)
- エラリーコ(541年)
- トーティラ(541年 – 552年)
- テーイア(552年 – 553年)