トゥグリル=ベク(
A.D.995〜A.D.1063)
セルジューク朝初代スルターン(在位1038年〜1063年)。1055年ブワイフ朝の勢力を駆逐してバグダードに入城し、アッバース朝カリフからスルタン(支配者)の称号を授けられた。これ以降スルタンは、スンナ派イスラーム国家の君主の称号として広く用いられることになる。
トゥグリル=ベク
セルジューク朝を築く
セルジューク朝トルコの創始者。バグダットにあったブワイフ朝を倒した。アッバース朝カリフから「スルタン」の称号を得て、西アジア、小アジア一帯を征圧。ビザンツ帝国に圧力をかけた。
イスラーム世界の形成と発展
イスラーム世界の発展
東方イスラーム世界
中央アジアで遊牧生活を送っていたトルコ人は、10世紀に入ると、人口増加の圧力をうけて西方への移住を開始した。彼らはアラル海付近に定着し、やがてイスラームの商人や神秘主義者との接触をつうじてイスラームに改宗した。トゥグリル=ベクに率いられたセルジューク族も、このようなイスラーム化したトルコ人の集団であった。
セルジューク朝(1038〜1194)を興したトゥグリル=ベク(1038〜1063)は、1055年、ブワイフ朝の勢力を駆逐してバグダードに入城し、アッバース朝カリフからスルタン(支配者)の称号を授けられた。
これ以降スルタンは、スンナ派イスラーム国家の君主の称号として広く用いられることになる。
同時代の人物
平将門 (不詳〜940年)
平安時代中期の関東の豪族。平氏の姓を授けられた高望王の三男平良将の子。939年将門の乱をおこして東国の大半を征服、新皇と称したが、平貞盛、藤原秀郷らに討伐された。