ヒクソス Hyksos (紀元前1782年頃 – 紀元前1570年頃)
中王国末期にエジプトへ流入し、王朝を建てたアジア系民族。シリア方面から徐々に移住し、前17世紀に(第2中間期)第15王朝を建てた。彼らがエジプトに馬・戦車をもたらし、西アジアとの関係を緊密化させた。
ヒクソス
中王国末期にエジプトへ流入し、王朝を建てたアジア系民族。シリア方面から徐々に移住し、前17世紀に第15王朝を建てた。彼らがエジプトに馬・戦車をもたらし、西アジアとの関係を緊密化させた。
オリエントと地中海世界
古代オリエント世界
エジプト統一王国の形成と展開
第2中間期
都のおかれたテーベは、以後長くエジプトの政治・宗教の中心として栄えた。前17世紀初頭、シリア方面から異民族のヒクソスが侵入し、デルタ地帯を中心にエジプトを1世紀あまり支配した。ヒクソスはセム語系を中心とする西アジア系の遊牧民集団で、先に述べたインド=ヨーロッパ語系民族の進出に押されて、エジプトにも移動したと考えられている。彼らによって馬と戦車がエジプトにも伝えられた。このヒクソス支配時代を第2中間期と呼ぶ。