フェルナンド2世(アラゴン王) フェルナンド5世(カスティーリャ王)( A.D.1452〜A.D.1516)
フェルナンド5世(カスティーリャ王)(在位1475〜1479)、フェルナンド2世(アラゴン王)(在位1479〜1516)。イサベル1世(カスティーリャ女王)との結婚により、1479年カスティーリャ=アラゴン連合王国の同君連合が形成された(トラスタマラ朝)。1492年、両国によりグラナダは陥落し、レコンキスタは終了。封建貴族に対抗して都市と手を結んだ王権が強力になった。
フェルナンド2世(アラゴン王)
「カトリック王」と称される
アラゴン王国の王子でイサベル1世(カスティーリャ女王)と結婚。それぞれが王位を継承したことから両国を統一し、夫婦で共同統治した。夫婦とも敬虔な旧教徒で、イベリア半島に最後に残ったイスラーム王国グラナダを陥落し、レコンキスタを完成。
ヨーロッパ世界の形成と発展
西ヨーロッパ中世世界の変容
スペインとポルトガル
1469年アラゴン王子フェルナンド(フェルナンド2世(アラゴン王))とイサベル1世(カスティーリャ女王)が結婚、1479年には両国が統一されてスペイン王国が誕生すると、混乱は次第に収拾に向かった。
そして1492年、両国によりグラナダは陥落( 西方イスラーム世界)し、レコンキスタは終了した。同時にクリストファー・コロンブスによりアメリカ大陸への道が開かれ、スペインは西ヨーロッパの強国になっていく。
ヨーロッパ主権国家体制の展開
ヨーロッパ主権国家体制の形成
スペイン絶対王政の確立
イベリア半島では、1479年にカスティリャ王国とアラゴン王国が合併して、スペイン王国が成立した( スペインとポルトガル)。この国では、フェルナンド5世(カスティーリャ王)とイサベル1世(カスティーリャ女王)(「カトリック両王」という)のもとで、封建貴族に対抗して都市と手を結んだ王権が強力になった。
以後歴代国王は、ローマ・カトリック教会の勢力をも背景に、異端審問など厳しい宗教政策を展開した。1492年には、最後に残ったイスラーム教徒の拠点、ナスル朝の首都グラナダを陥落させ、1492年にはユダヤ人、1502年にイスラーム教徒を、それぞれ追放した。数世紀におよんだ国土回復運動(レコンキスタ)が、ここで完成したということができる。
参考 詳説世界史研究