ペリシテ人 (Philisitine) 紀元前13世紀から紀元前12世紀
カナーン南部、地中海東岸の地域に襲来した民族。海の民の一派。
ペリシテ人
ギリシアに定住していたアカイア人のもとへドーリア人が侵入しギリシア世界は暗黒時代となる。国を追われたアカイア人は東方へ移動し、一部は海を渡って小アジアに定着すると同じ頃出現した「海の民」は、エジプト新王国、シリア・パレスチナに脅威を与え、鉄器を使用していた最強のヒッタイト王国を滅ぼしてしまう。
シナイ半島に定住した「海の民」の一派がペリシテ人と呼ばれる。(諸説あり)
聖書の記述によれば、ペリシテ人はアブラハムの時代にはすでにカナーンの地に定住していたとされるが、この時代のペリシテ人へ言及した文献は聖書を除いて他に存在しないため、その起源については諸説存在する。