ロンドン秘密条約
イギリス・フランス・ロシア・イタリア間で1915年4月に結ばれた秘密条約。「未回収のイタリア」をめぐってオーストリアと対立した三国同盟の一員であったイタリアは、連合国 側での参戦の代償として、「未回収のイタリア」の割譲を約束した。
ロンドン秘密条約
イギリス・フランス・ロシア・イタリア間で1915年4月に結ばれた秘密条約。イタリアに連合国 側での参戦の代償として、南チロル・ダルマティアなどの割譲を約束した。
二つの世界大戦
第一次世界大戦とロシア革命
戦時秘密外交
戦争が長期の総力戦になるなかで、両陣営とも内部の結束を固め、中立国を味方に引き入れるために戦後の領土の再分配を決めた条約を秘密のうちに結んだ。そのころには、国家間の対立する利害を調整する外交交渉は、議会や世論の動向に左右されるのはよくないという考え方が支配的であったのである(秘密外交)。はじめ中立の立場にあったイタリアは領土問題でオーストリアと対立していたが、イギリスなどがトリエステなどのいわゆる「未回収のイタリア」( イタリアの統一 – 世界の歴史まっぷ, 同盟外交の展開と列強の二極分化 – 世界の歴史まっぷ)の領有を約束すると(ロンドン秘密条約)、1915年5月イタリアはオーストリアに宣戦布告した。