両班
両班とは、高麗や李氏朝鮮において官僚を出すことができた最高身分の支配階級のこと。官僚制が成立した高麗の初期からみられるが、李氏朝鮮初期には血縁的身分として固定化され、大土地所有者として官職を独占した。
両班
アジア諸地域の繁栄
清代の中国と隣接地域
清朝と東アジア
朝鮮
1392年に建国された朝鮮(李氏朝鮮)では、科挙のもと、政治を動かし社会的にも重要な影響を与えていたのが、両班であった。両班とは、高麗時代の文武の官僚を文班(東班)と武班(西班)とに分けたことに始まり、朝鮮時代では彼らは政治的・社会的特権身分階層として、文武官僚の出身母体となった。さらに大土地所有者として官職を独占した。彼らは15世紀末、燕山君(位1495〜1506)が即位したのを契機に王位継承問題をめぐる争いがおこるとこれに加わり、さらに儒学の党派争いとも結びついて、激しい党争がくりひろげられた。
両班とは、高麗や李氏朝鮮において官僚を出すことができた最高身分の支配階級のこと。官僚制が成立した高麗の初期からみられるが、李氏朝鮮初期には血縁的身分として固定化された。図の上方で寝そべっている人物が両班。参考: 山川 詳説世界史図録