厳島神社
厳島神社大鳥居 Wikipedia

厳島神社


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厳島神社いつくしまじんじゃ
世界遺産。広島県、瀬戸内海に浮かぶ宮島は、太古から信仰の対象とされ、12世紀の平清盛時代に全盛をきわめた。現存する13世紀からの主要殿舎を中心に、中世以降その周辺に建てられた建造物が、海水の浸食と戦い、修復されながら今に伝えられている。前景には海を、背景には神の山とされる瀰山みせんを配し、独特の景観をつくり出しており、前景の海と背後の森林区域もあわせて遺産の範囲とされ、1996年世界遺産に登録された。

厳島神社

広島県廿日市市の厳島にある元官幣中社。祭神イチキシマヒメノミコト(市杵島姫命)ら 3神。創立は社伝に推古元(593)年とあるが,平安時代末,平清盛の援助によって今日の規模に定まった。社殿の大半は潮干潟の上に建てられ,満潮時には海中に浮かんだ姿となる。清盛時代の建造物は 2度の火災にあい,仁治2(1241)年に再建,本社社殿(国宝)はさらに元亀2(1571)年大修理を受けている。国宝『平家納経』ほか優れた社宝を多く所蔵する。毎年 7月に行なわれる管絃祭は有名。朱塗の建築群が海上に展開する景観が評価され,1996年世界遺産の文化遺産に登録された。

参考 ブリタニカ国際大百科事典

概要

祭神

宗像三女神
  • 市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)
  • 田心姫命(たごりひめのみこと)
  • 湍津姫命(たぎつひめのみこと)

市杵島姫命は神仏習合時代には仏教の女神の弁才天と習合し、隣接する大願寺と一体化して大伽藍を構成していた。現在、大願寺は「日本三大弁才天」の1つとされている。

厳島神社の由来

厳島神社の創建は、推古元年(593年)、佐伯鞍職によると伝えられます。平安時代後期の仁安3年(1168年)には、佐伯景弘が厳島神社を崇敬した平清盛の援助を得て、今日のような廻廊で結ばれた海上社殿を造営。本殿以下37棟の本宮(内宮)と、対岸の地御前に19棟の外宮が設けられ、全て完成するまでに数年が費やされたといわれます。社運は平家一門の権勢が増大していくにつれ高まり、その名を世に広く知られるようになりました。
鎌倉時代から戦国時代にかけて政情が不安定になり荒廃した時期があったものの、弘治元年(1555年)、厳島の合戦で勝利を収めた毛利元就が神社を支配下に置き庇護したことから、社運は再び上昇。天下統一を目前にした豊臣秀吉も参詣して武運長久を祈願しており、その年安国寺恵瓊に大経堂(千畳閣)建立を命じています。
厳島神社は社殿が洲浜にあるため海水に浸る床柱は腐食しやすく、また永い歴史の間には幾度となく自然災害や火災に見舞われてきましたが、その度に島内外の人々の篤い信仰心に支えられて修理再建され、今日まで平安の昔さながらの荘厳華麗な姿を伝えています。

厳島神社の特徴

社殿見取り図
厳島神社
厳島神社見取り図 宮島観光公式サイト
厳島神社社殿は、推古天皇の時代に佐伯鞍職による創建と伝承されています。
厳島神社の社殿の基礎が確立し、社運が盛大になったのは平清盛が久安2年(1146年)に安芸の守に任官し、その一門の崇敬が始まってからです。厳島神社の社殿の主要部分はほぼ平安時代に造営されましたが、その後2度の火災に遭い、現在の本社本殿は元亀2年(1571年)、客神社は仁治2年(1241年)の建築です。細部にはそれぞれ時代の特色が見られますが、全般に造営当初の様式を忠実に守っており、平安時代末期の建築様式を知ることができる貴重な遺産といえます。

参考 宮島観光公式サイト

文化財

国宝

建造物
  • 厳島神社(1件6棟)
    厳島神社
    厳島神社境内遠景
    社殿は寝殿造を神社建築に応用したもの。Wikipedia
    • 本社本殿、幣殿、拝殿(1棟)(附 玉垣(不明門を含む)、左右内侍橋)
    • 本社祓殿
    • 摂社客(まろうど)神社本殿、幣殿、拝殿(1棟)(附 玉垣)
    • 摂社客神社祓殿
    • 廻廊東廻廊
    • 廻廊西廻廊
      • (本社の附)高舞台、平舞台、左右楽房、左右門客神社本殿、棟札4枚
      • (廻廊の附)棟札19枚
美術工芸品
  • 平家納経
    • 法華経(開結共)30巻、阿弥陀経1巻、般若心経1巻、長寛二年平清盛願文1巻
    • 金銀荘雲龍文銅製経箱 1具
    • 蔦蒔絵唐櫃 1合
  • 金銅密教法具 1具(金剛盤1口、五鈷鈴1口、独鈷杵1口、三鈷杵1口、五鈷杵1口)
  • 厳島神社古神宝類 一括
    • 宝相華文螺鈿平塵飾太刀 1口
    • 双鳳文螺鈿平塵飾太刀鞘 1口
    • 半臂 1枚(附 紅地幸菱文綾残片)
    • 内衣 1枚
    • 石帯 1条
    • 平緒 1条
    • 木笏 1握
    • 檜扇 3握
    • 飾太刀 1口
    • 平胡籙 1口
    • 箭11隻
    • 朱塗飾太刀箱 1合
    • 朱塗飾太刀箱 1合
    • 松食鶴小唐櫃 1合
    • 松食鶴小唐櫃 1合
  • 紺絲威鎧(こんいとおどしよろい) 兜、大袖付
  • 小桜韋黄返威鎧(こざくらがわきがえしおどしよろい) 兜、大袖付
  • 浅黄綾威鎧 兜、大袖付
  • 黒韋威胴丸(くろかわおどしどうまる) 兜、大袖付
  • 太刀 銘友成作
  • 梨子地桐文螺鈿腰刀 中身に友成作と銘がある(附 蒔絵箱)
  • 彩絵桧扇
  • 紺紙金字法華経7巻・観普賢経1巻(平清盛・頼盛合筆)(附 金銅経箱)
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