常勝軍 Ever Victorious Army(
A.D.1861〜A.D.1864)
太平天国鎮圧のために上海で組織された欧米人を指揮官とする義勇軍。アメリカ人ウォードが外国人兵士による洋槍隊を組織。中国人兵士を徴募し常勝軍と改名。ウォード戦死後イギリスのゴードンが指揮官となり淮軍とともに太平天国軍と戦った。
常勝軍
太平天国鎮圧のために上海で組織された、欧米人を指揮官とする義勇軍。1860年、アメリカ人ウォードが上海の商人たちの要請で外国人兵士による洋槍隊を組織した。やがて中国人を兵士として徴募し、常勝軍と改名した。ウォード戦死後の63年3月、イギリスの軍人ゴードンが指揮官となり、淮軍とともに太平天国軍と戦い、64年に解散した。
アジア諸地域の動揺
東アジアの激動
太平天国の興亡
欧米列強も当初は太平天国軍に同情的であったが、アロー戦争終結後は清朝援護に転じ、最初はアメリカ人ウォード Ward (1831〜62)が、彼の戦死後はイギリス軍人ゴードン Gordon (1833〜85)が指揮する傭兵常勝軍 Ever-victorious Army は清軍に協力した。こうして太平軍はしだいに追いつめられ、1864年6月には天王洪秀全が病死し、翌月には天京が陥落して、太平天国は滅亡した。