平等院阿弥陀如来坐像 (国宝)
寄木造で1053(天喜元)年に完成。仏師定朝晩年の制作。定朝は多くの需要にこたえるため、仏像の各部分を別々の工人に分担して制作させ、これを寄せ合わせて1体の像とする寄木造の技法を完成し、定朝様として後世の模範となった。
平等院阿弥陀如来坐像
鳳凰堂の本尊阿弥陀如来坐像は、日本の仏像作家を代表する仏師定朝によって平安時代後期、天喜元年(1053)に造られたものです。その構造技法は日本独自の寄木造りの完成した技法を示します。また表現の上でも日本独自の様式、いわゆる和様の完成を見せる点がたいへんに重要です。 頬がまるく張った円満な顔。伏目がちですが意外に大きな眼は拝む者を静かに見つめ、その表情はかぎりないやさしさにあふれています。胸をひいて背をわずかにまるめた姿勢には無理がなく、いかにも自然で、どこにも硬い緊張感がありません。
国宝・重要文化財データ
- 名称: 木造阿弥陀如来坐像〈定朝作/(鳳凰堂安置)〉
- 員数: 1躯
- 種別: 彫刻
- 国: 日本
- 時代: 平安
- 作者:定朝
- 国宝・重文区分: 国宝
- 国宝指定年月日: 1951.06.09(昭和26.06.09)
- 所在都道府県: 京都府
- 所有者名: 平等院
- 解説文: 平安時代の作品。
平等院の文化財
国宝
- 鳳凰堂(中堂・両翼廊・尾廊)4棟
- 木造阿弥陀如来坐像〈定朝作/(鳳凰堂安置)〉 1躯
- 木造雲中供養菩薩像(所在鳳凰堂) 52躯
- 木造天蓋(所在鳳凰堂) 1具
- 金銅鳳凰(鳳凰堂中堂旧棟飾) 1対
- 梵鐘 1口
- 鳳凰堂中堂壁扉画(板絵著色) 14面
重要文化財
- 観音堂 1棟
- 木造十一面観音立像 1躯
- 浄土院養林庵書院 1棟
- 平等院経蔵目録 1帖
史蹟名勝
- 平等院庭園
アクセス
〒611-0021 京都府宇治市宇治蓮華116
電話 0774-21-2861
FAX 0774-20-6607
- 拝観日:年中無休
- 拝観時間:庭園 開門 午前8:30 閉門 午後5:30
平等院ミュージアム鳳翔館 開館 午前9:00 閉館 午後5:00
鳳凰堂内部 受付 午前9:10~午後4:10 - 拝観料:庭園+平等院ミュージアム鳳翔館 大人600円 中高生400円 小学生300円, 鳳凰堂内部拝観は別途300円
- ウェブサイト: 世界遺産平等院 京都宇治