張良 （? – 紀元前186）
張良は、秦末期から前漢初期の政治家・軍師。字は子房。諡は文成。代々韓の宰相を務めた家の出身。
劉邦に仕えてからは、鴻門の会では劉邦を救ったのをはじめ、つねに幕下にあって数々の謀計をめぐらし、漢を勝利に導いた。
張良
兵法を学び、生涯劉邦の知恵袋として活躍
韓の国に生まれた張良は、20代前半のとき、祖国が秦に征服された。復讐を誓った張良は、巡幸中の始皇帝暗殺を企むが失敗。指名手配を受け潜伏中、謎の老人に会い、呂尚の兵法書を手に入れる。兵法を学んだ張良は挙兵した劉邦に会い、以後軍師として仕えた。
咸陽に入京して酒池肉林に溺れそうな劉邦に、秦の轍を踏まぬよう諫言。
鴻門の会では、剣舞に装った刺客からも劉邦を救った。楚漢戦争で、韓信の戦意低下を見るや、恩賞の大切さを劉邦に説いた。韓信が戦後も斉王に就けるように計らって、韓信の戦意を高揚させ、垓下の戦いで項羽を破った。
漢王朝の成立後、側近から順に恩賞を与えようとする劉邦を諌め、快く思わない者から順に恩賞を与えるよう助言。謀反の芽を摘み取った。生涯劉邦を支え、劉邦の死去の翌年9年後に没し、子の張不疑が後を継いだ。
司馬遷曰く、女性のように華奢な容姿だったと言われる。張子房の名でも知られ、劉邦が天下を取れたのは、張良の智謀によるところが大きい。
張良が登場する作品
項羽と劉邦 King’s War
「項羽と劉邦 King’s War」張良役: フォ・チン ©中国国際電視総公司
字は子房（しぼう）。高祖の参謀で漢王朝建国の元勲の一人。蕭何と韓信と並ぶ漢の三傑。先祖は5代に渡って韓の宰相を務めた。秦に韓を滅ぼされたあと始皇帝暗殺をはかるが失敗し逃亡した。追跡を逃れるために名前を変える。秦末の動乱の中で、劉邦の軍に加わり重要な「頭脳」となる。楚漢戦争でもさまざまな策を弄し、劉邦の天下統一への基礎を打ち立てた。
