狩野元信 かのうもとのぶ( A.D.1476〜A.D.1559)
室町後期の幕府御用絵師。狩野派の祖である狩野正信の子。狩野派2代目。漢画の様式と金銀を主体とする土佐派大和絵の手法を合わせて、桃山時代の障壁画の母体となる和漢融合の新しい装飾画様式をつくり出すとともに、時の権力者の庇護を受けつつ、その後の狩野派隆盛の基礎を確立した。
狩野元信
時の権力者の庇護を受け続けた御用絵師
室町後期の画家。狩野派の祖・正信の子。幕府御用絵師。漢画の様式と金銀を主体とする土佐派大和絵の手法を合わせて、桃山時代の障壁画の母体となる和漢融合の新しい装飾画様式をつくり出すとともに、時の権力者の庇護を受けつつ、その後の狩野派隆盛の基礎を確立した。
参考
武家社会の成長
室町文化
東山文化
大和絵
大和絵では、応仁の乱後、朝廷絵師であった土佐光信(生没年不詳)が『清水寺縁起』などの作品を描き、土佐派の基礎を固めた。ー方、幕府の御用絵師であった狩野正信(1434?〜1530)・狩野元信(1476〜1559)父子は、水墨画に伝統的な大和絵の手法を取り入れて新しく狩野派をおこし『周茂叔愛蓮図』(狩野正信)・『大仙院花鳥図』(伝狩野元信)などの作品を残した。