荘子 (紀元前4世紀〜紀元前3世紀頃)
戦国時代(中国)の宋国生まれの思想家。道家。しばしば老子とともに、「老荘」と並び称される。「井の中の蛙、大海を語らず」のように、比喩や想像によって無為自然の道を説いた。道教の始祖の一人とされ、道教が国教とされた唐代には南華真人の敬称を与えられた。諸子の一人。
荘子
道家思想の大成者
思想家。本名は荘周。しばしば老子とともに、「老荘」と並び称される。「井の中の蛙、大海を語らず」のように、比喩や想像によって無為自然の道を説いた。道教の始祖の一人とされ、道教が国教とされた唐代には南華真人の敬称を与えられた。
老子を発展させた老荘思想
戦国時代の蒙の人。無為自然を発展させ、自由に生きる「遊」を説いた。
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古代思想界の開花
道家
孔子の説く仁や礼を人為的なものだとして、一切の人為を排してあるがままの状態にさかわらず「無為自然」を説いた老子や荘子(紀元前4世紀頃)は、道家の祖となった。老子は、楚の人で姓は李、名は耳と言われるが、伝説的要素が多く明らかでない。孔子と同時代といわれるが、かなり後世の人とみられている。老子は、儒教が形式化し、それに合わせようとする不自然な努力を否定し、一切の人為的なものを排して、万物の根源を無であるとし、そして無の性格は自然であること、すなわち「無為自然」を主張し、すべての根源である「道」への合一を求めた(老荘思想)。この説は、のちに民間信仰と結びついて、中国思想界に大きな影響を与えた。
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