三月事件
1931年3月、橋本欣五郎ら桜会が中心に計画したクーデタ。政党内閣を倒し、宇垣一成の軍部内閣を樹立する構想で、未発に終わった。
三月事件
1931年3月、橋本欣五郎ら桜会が中心に計画したクーデタ。政党内閣を倒し、宇垣一成の軍部内閣を樹立する構想で、未発に終わった。
二つの世界大戦とアジア
軍部の台頭
政党内閣の崩壊
1931(昭和6)年3月には、急進的な国家改造をめざす陸軍の秘密結社桜会の将校と民間の国家主義活動家たちが、無産政党をも動員して、政党内閣を打倒し軍部政権の樹立をはかろうと、クーデタを計画する事件(三月事件)がおこった ❶ 。
❶ このクーデタ計画は、橋本欣五郎(1890〜1957)を指導者とする桜会の中堅・青年将校たちと、民間の国家主義活動家の大川周明らが中心になったものであるが、陸軍の高官や無産政党の幹部たちも関係していた。しかし、軍部政権の首班に擬せられた宇垣一成陸相の反対で、中止されたという。そのため、宇垣はのちに陸軍の中堅層から排撃されることになった。