仰韶文化
人面魚の描かれた陶器(半坡遺跡)Wikipedia

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仰韶ぎょうしょう文化 (彩陶文化 ヤンシャオ文化) (紀元前4000年頃〜紀元前3000年頃)

彩文土器(彩陶)を特色とする、中国の新石器時代にあたる黄河文明前期を彩陶文化とよび、その遺跡が河南省澠池県仰韶村めんちけんぎょうしょうむらで最初に発見されたので、仰韶文化ぎょうしょうぶんかともよぶ。陝西せんせい甘粛かんしゅく省など主として黄河中流域に広く遺跡が分布し、仰韶文化の最大の遺跡「半坡遺跡」がある。

仰韶文化

前5000〜前3000年頃、黄河中流域に成立した新石器文化。スウェーデン人アンダーソンが河南省仰韶村で遺跡を発見し、彩陶を特色とした。アワ・キビを栽培し、豚・犬・鶏を家畜とし、半地下式の住居に住み、濠をめぐらせた集落を形成した。

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アジア・アメリカの古代文明

アジア・アメリカの古代文明
アジア・アメリカの古代文明 ©世界の歴史まっぷ

中国の古代文明

中国文明の誕生
黄河文明

紀元前5000年〜紀元前4000年ころから、黄河の中・下流域の黄土地帯の住民は、初期農耕を始めて粟などの雑穀を栽培し、家畜を飼い、磨製石器や彩文土器彩陶)を用いる新石器文明を形成した。これが中国最古の文明の黄河文明であるが、この黄河文明は、出土土器の特色によって、彩陶を特色とする前記の彩陶文化(紀元前4000〜紀元前3000)と、薄手の黒陶を特色とする後期の黒陶文化(紀元前2000〜紀元前1500)に大きく区分される。

中国文明の誕生
彩陶・黒陶・灰陶

彩陶文化は、その遺跡が1921年に河南省澠池県仰韶村めんちけんぎょうしょうむらで最初に発見されたので、仰韶文化ともいい、陝西せんせい甘粛かんしゅく省など主として黄河中流域に広く遺跡が分布している。1952年に陝西省西安近郊の半坡村で発見された集落遺跡は仰韶文化の最大のもので、竪穴式住居跡が多数見つかり、集落の周囲には、幅・深さとも5〜6mの防御溝が設けられていた。

主作物として粟がつくられ、豚・犬などの小型家畜が飼育されていたほか、糸を紡ぐ紡錘車ぼうすいしゃなども使用されていた。

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仰韶文化の代表的な遺跡

半坡はんぱ遺跡

1952年に陝西省西安近郊の半坡村で発見された集落遺跡は仰韶文化の最大のもので、竪穴式住居跡が多数見つかり、集落の周囲には、幅・深さとも5〜6mの防御溝が設けられていた。
主作物として粟がつくられ、豚・犬などの小型家畜が飼育されていたほか、糸を紡ぐ紡錘車なども使用されていた。

土器のスタイル

半坡期、およそ紀元前4800年から紀元前4200年、中原
廟底溝期、およそ紀元前4000年から紀元前3000年、半坡の後継
馬家窯期、およそ紀元前3300年から紀元前2000年、甘粛省、青海省にて
半山期、およそ紀元前2700年から紀元前2300年、馬家窯の後継
馬廠期、およそ紀元前2400年から紀元前2000年

年表

長江文明と黄河文明のおおよその年表 数字はすべて紀元前

黄河流域 長江上流域 長江中流域 長江下流域
紀元前8000年以前 玉蟾岩遺跡 仙人洞・呂桶環遺跡
7000
|
6000
彭頭山文化
6000
|
5000
湯家崗文化 城背渓文化
5000
|
4000
仰韶文化 馬家浜文化 河姆渡文化
4000
|
3000
大渓文化 崧沢文化
良渚文化
3000
|
2000
竜山文化 宝墩遺跡(龍馬古城) 屈家嶺文化
三星堆遺跡 石家河文化
2000
|
1000
二里頭文化(夏?) 馬橋文化
二里頭文化
二里岡文化(遷都前) 二里岡文化
殷遷都後 呉城文化 湖熟文化
1000以降
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