平等院


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平等院 びょうどういん

京都府宇治市にある藤原氏ゆかりの寺院。平安時代後期・11世紀の建築、仏像、絵画、庭園などを今日に伝え、「古都京都の文化財」として世界遺産に登録されている。
山号を朝日山と称する。宗派は17世紀以来天台宗と浄土宗を兼ね、現在は特定の宗派に属さない単立の仏教寺院となっている。本尊は阿弥陀如来、開基は藤原頼通、開山は明尊である。

平等院

沿革

永承7年(1052)、時の関白藤原頼通ふじわらのよりみちが、父藤原道長ふじわらのみちながより譲り受けた別業を仏寺に改め、平等院としました。この年は末法初年に当たるとされ、末法まっぽう思想が貴族や僧侶らの心をとらえ、極楽往生を願う浄土信仰が社会の各層に広く流行していました。その翌年の天喜元年(1053)には阿弥陀堂(鳳凰堂)が落慶し、堂内には、平安時代の最高の仏師定朝によって制作された丈六の阿弥陀如来坐像が安置され、華やかさを極めたとされています。約1000年前に建立された建造物や仏像が今に伝えられ、世界遺産にも登録されております。

参考 平等院について | 世界遺産平等院 京都宇治

歴史

平等院の創建

京都南郊の宇治の地は、『源氏物語』の「宇治十帖」の舞台であり、平安時代初期から貴族の別荘が営まれていた。現在の平等院の地は、9世紀末頃、光源氏ひかるげんじのモデルともいわれる左大臣で嵯峨源氏の源融みなもとのとおるが営んだ別荘だったものが宇多天皇に渡り、天皇の孫である源重信みなもとのしげのぶを経て長徳4年(998年)、摂政藤原道長の別荘「宇治殿」となったものである。
藤原道長は万寿4年(1027年)に没し、その子の関白・藤原頼通は永承7年(1052年)、宇治殿を寺院に改めた。これが平等院の始まりである。開山(初代執印)は小野道風おののとうふうの孫にあたり、園城寺長吏を務めた明尊である。創建時の本堂は、鳳凰堂の北方、宇治川の岸辺近くにあり大日如来を本尊としていた。翌天喜元年(1053年)には、西方極楽浄土をこの世に出現させたような阿弥陀堂(現・鳳凰堂)が建立された。

参考 Wikipedia

平等院の文化財

国宝

  • 鳳凰堂(中堂・両翼廊・尾廊)4棟
  • 木造阿弥陀如来坐像〈定朝作/(鳳凰堂安置)〉 1躯
  • 木造雲中供養菩薩像(所在鳳凰堂) 52躯
  • 木造天蓋(所在鳳凰堂) 1具
  • 金銅鳳凰(鳳凰堂中堂旧棟飾) 1対
  • 梵鐘 1口
  • 鳳凰堂中堂壁扉画(板絵著色) 14面

重要文化財

  • 観音堂 1棟
  • 木造十一面観音立像 1躯
  • 浄土院養林庵書院 1棟
  • 平等院経蔵目録 1帖

史蹟名勝

  • 平等院庭園

アクセス

〒611-0021 京都府宇治市宇治蓮華116
電話 0774-21-2861
FAX 0774-20-6607

  • 拝観日:年中無休
  • 拝観時間:庭園 開門 午前8:30 閉門 午後5:30
    平等院ミュージアム鳳翔館 開館 午前9:00 閉館 午後5:00
    鳳凰堂内部 受付 午前9:10~午後4:10
  • 拝観料:庭園+平等院ミュージアム鳳翔館 大人600円 中高生400円 小学生300円, 鳳凰堂内部拝観は別途300円
  • ウェブサイト: 世界遺産平等院 京都宇治

古都京都の文化財

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