法家 - 韓非子
評釋韓非子全書

法家


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法家ほうか
中国古代に興り、刑名法術を政治の手段として主張した学派。春秋時代の管仲が法家思想の祖とされ、戦国時代の李悝りかい商鞅しょうおう申不害しんふがい慎到しんとうらが法家の系列に属する。諸子百家のひとつ。

法家

韓非子にいたってこの思想が集大成され,その著『韓非子』 20巻は先秦法思想の精華といわれる。
法家は法と術とを重んじ、法は賞罰を明らかにして公開し、特に厳刑主義をとって人民に遵守を促すものであり、術は人主の胸中に秘して臨機応変、その意志に人民を従わせる統御術とされた。
政治を道徳から切り離した実定法至上主義であり、儒家が徳治、礼治を強調したことと顕著に対立する。
法家思想は秦代の政策のうえに大いに具現されたが、漢代以降、学派としては消滅した。
漢代には儒法2家の融合をみて、儒家は法的制裁をかりて礼の実現に努め、礼と法とは表裏をなしつつ、その後の中国法の性格を形づくるものとなった。

参考 ブリタニカ国際大百科事典 小項目版 2017

主な法家の人物

法家

法家役職仕えた国君主備考
管仲宰相桓公(斉)
子産宰相簡公(鄭)世界史上初の成文法を定める。
宰相悼王(楚)兵家の代表的人物()
商鞅孝公(秦)商鞅の変法
申不害宰相昭侯(韓)術治派
慎到稷下の学士威王(斉)勢治派、道家
韓非釐王(韓)韓非子を著す。
李斯宰相始皇帝(秦)

トップ画像出典: 泊園文庫について│泊園書院│東西学術研究所関西大学

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