那珂遺跡
福岡県福岡市博多区那珂に位置する、稲作が始まった縄文時代晩期末の二重環濠集落跡。集落を囲む環濠は5m間隔で平行して走り、その平面形は長径160m、短径140mの円形になるものと考えられる。外側の濠は断面V字形で、幅5m、深さ1.8m、内側の濠は断面逆台形で、幅2m、深さ1m。濠内から夜臼式土器や石器が出土した。
弥生時代初頭の環濠集落として板付遺跡、有田遺跡があるが、この遺跡はそれを一時期遡る。
那珂遺跡
主な遺構
竪穴住居17+掘立柱建物6+井戸3+土坑10+竪穴住居4+溝4
主な遺物
弥生土器+青銅器鋳造関係遺物(取瓶・中子・鋳型参考品)+須恵器+土師器+山陰系甑形土器+瓦