イスラエル王国 Israel B.C.1012〜B.C.722
前11世紀に建国されたイスラエル王国は、前922年頃ソロモン王の死後南北に分裂し、南部がユダ王国を名乗った。10部族によって建てられた北のイスラエル王国は政情が安定せず、首都もサマリアに落ち着くまで、度々変わった。前722年にアッシリアに征服され消滅した。
イスラエル王国
前11世紀に建国されたイスラエル王国は、前922年頃ソロモン王の死後南北に分裂し、南部がユダ王国を名乗った。10部族によって建てられた北のイスラエル王国は政情が安定せず、首都もサマリアに落ち着くまで、度々変わった。前722年にアッシリアに征服され消滅した。
オリエントと地中海世界
古代オリエント世界
ヘブライ人とユダヤ教
イスラエル王国とユダ王国
ダヴィデ王がユダ族出身であったため、イスラエル王国ではこの支族がもっとも勢力をもった。これに反感を抱く他の支族が結束して樹立したのが北イスラエル王国で、首都のサマリアにちなんで「サマリア王国」と呼ばれることもある。
ユダ王国は、イェルサレムを首都にユダ族が中心となって形成した王国で、ダヴィデ王家がひきつづき君臨した。
アッシリアは多くのイスラエル人を北シリアやアッシリア本国へ強制移住させたあとに、よその住民をイスラエルに移した。新移住者は残っていたヘブライ人とやがて混血し、本来のヘブライ人とは異質の宗教・文化をもつサマリア人と呼ばれる民族になった。それに対しユダ族を中心とする人々は、バビロン捕囚中も帰国後も、民族的伝統を失わなかった。ここからその後のヘブライ人を「ユダヤ人」、宗教を「ユダヤ教」と呼ぶ習わしがおこった。
- 紀元前1021年イスラエル統一王国の成立
- 紀元前922年南北に分裂
- ソロモンの大規模土木工事によって生じる重税と賦役、政治腐敗などから君主政治と部族分離主義者との対立により分裂。60年間南北で戦いが繰り返される。
- 北イスラエル王国 主な首都: サマリア
部族: ルベン族・シメオン族・ダン族・ナフタリ族・ガド族・アシェル族・イッサカル族・ゼブルン族・エフライム族・マナセ族
偶像礼拝 道徳腐敗 - ユダ王国 首都: イェルサレム
部族: ユダ族・ベニヤミン族
- 北イスラエル王国 主な首都: サマリア
- 滅亡
関連投稿: 古代イスラエル王 一覧