フエの歴史的建造物群 Complex of Hué Monuments
19〜20世紀に栄えたベトナム最後の王朝・阮朝の宮殿や政府官庁などが残る旧都。ヴォーバン式(稜堡式城郭)の建築方法を取り入れ、北京の紫禁城を模した王宮やバロック様式の陵墓などが点在する。
フエの歴史的建造物群
ベトナム中部、南シナ海に面する旧都。1802年再統一されたベトナムの首都となり、ザロン(嘉隆)帝により、サイゴンの太和殿がフエに移され、柴禁城を模してその4分の3に縮小した王宮が建設された。「ベトナムの京都」ともいわれるこの美しい都はベトナム戦争で破壊され、いまユネスコの手で歴史的景観の復旧が進められている。
参考 Complex of Hué Monuments – UNESCO World Heritage Centre
近代ベトナムの歴史を物語るグエン朝の都
ベトナム中部のフエは、19〜20世紀に栄えたベトナム最後の王朝グエン朝の宮殿や政府官庁などが残る旧都。ヴォーバン式(稜堡式城郭)の建築方法を取り入れ、北京の故宮(紫禁城)を模したといわれる王宮や、バロック様式の陵墓などが点在する。その景観からは、フランスや中国といった大国の影響をうけたベトナムの歴史が垣間見える。王宮内の建物の多くはベトナム戦争で失われたが、正門は今も残る。またまた太和殿は再建された。城壁外には2代皇帝のミンマン帝陵など、皇帝の陵墓がある。
参考 くわしく学ぶ世界遺産300<第2版>世界遺産検定2級公式テキスト