薬師寺 世界遺産「古都奈良の文化財」に登録
- 所在地 奈良県奈良市西ノ京町457
- 宗派 法相宗大本山
- 本尊 薬師三尊(国宝)
- 創建年 天武天皇9年(680年)
- 開基 天武天皇(勅願)、道昭、義淵
- 別称 瑠璃宮
- 文化財 東塔、薬師三尊像ほか(国宝)、南門、伝大津皇子坐像ほか(重要文化財)、世界遺産
薬師寺
680年 天武天皇の発願により、飛鳥の藤原京の地に造営が開始
平城遷都後の8世紀初めに現在地の西ノ京に移転
国宝
東棟
薬師寺東塔は、白鳳様式を伝える建物で、裳階がつき六重塔に見えるが、三重塔である。角層の軒と裳階がとが交互に出入して変化に富み、「凍れる音楽」と言われる律動美を示す。730(天平2)年頃に建築されたという新築説と本薬師寺の塔の移設説があるが、新築説が有力。
銅造薬師如来及両脇侍像(薬師三尊像)
中央に薬師如来像、脇侍が日光菩薩像(右)と月光菩薩像(左)。豊かな体つき、写実的な衣文などを表現。初唐文化の影響を受け、若々しさに満ちている。金銅像。
聖観世音菩薩像
直立し、均整のとれた体つきは若々しく量感に満ちている。金銅像。
世界遺産
1998年(平成10年)に「古都奈良の文化財」の一部として、ユネスコより世界遺産に登録されている。
世界遺産としての「古都奈良の文化財」には、東大寺、興福寺、春日大社、春日山原始林、元興寺、薬師寺、唐招提寺、平城京跡の8ヵ所が記載された。平城京跡は、初の考古学的遺跡として登録されている。710年のこの地への遷都により、壮大な都市計画のもとにかつてない規模で道路・市街地・宮殿・寺院などが造営され、794年の平安京遷都後も寺社の多くは旧都に残された。春日山原始林は文化的景観としての価値が高く評価された。
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