一休宗純
紙本淡彩一休和尚像 部分(墨斎筆/東京国立博物館蔵/重要文化財)©Public Domain

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一休宗純 いっきゅうそうじゅん( A.D.1394〜A.D.1481)

室町時代の臨済宗大徳寺派の風狂の僧。一説に後小松天皇の落胤。江戸時代につくられた「一休ばなし」のモデルとして知られる。政治と癒着した当時の仏教界の腐敗を批判する一方で、盲目の森侍者などの女性との関係や肉食の話などもあり、奇抜な行動が多かったといわれる。詩集に『狂雲集』などがある。

一休宗純

「一休さん」のモデルとなった風狂の僧

臨済宗の僧。一説に後小松天皇落胤らくいん。江戸時代につくられた「一休ばなし」のモデルとして知られる。政治と癒着した当時の仏教界の腐敗を批判する一方で、盲目の森侍者などの女性との関係や肉食の話などもあり、奇抜な行動が多かったといわれる。詩集に『狂雲集』などがある。

ビジュアル版 日本史1000人 上巻 -古代国家の誕生から秀吉の天下統一まで

武家社会の成長

室町文化

新仏教の発展
禅宗諸派(林下)

これに対してより自由な活動を求めて地方布教を志した禅宗諸派は、地方武士・民衆の支持を受けて各地に広がり五山派を指す叢林そうりんに対して、林下りんかと呼ばれた。中心となって林下の禅を布教したのは曹洞系では道元が開いた越前の永平寺と、門下から多くの僧が育った能登の総持寺そうじじであり、臨済宗では室町幕府の保護のもとで世俗化した五山派を嫌って独自の道を歩んだ大徳寺妙心寺などである。また僧としては、権勢や栄達を嫌い、自由奔放に生きた大徳寺の一休宗純いっきゅうそうじゅん(1394〜1481)が、その詩集『狂雲集きょううんしゅう』とともに著名である。

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新仏教の動き表

禅宗(五山派)禅宗諸派(林下)日蓮宗(法華宗)浄土真宗本願寺
3代将軍義満は五山・十利の制で寺格を定め,五山僧の統轄を僧録(初代春屋妙葩)に命じる

幕政に関与
瑞渓周鳳:6代将軍義教の外交顧間
季瓊真蘂:8代将軍義政の政治顧問

文化面:五山の僧侶を中心に,五山文学とされる漢詩文(義堂周信・絶海中津)創作,儒学(桂庵玄樹・藤原惺窩)研究,水墨画(如拙・雪舟)作成など
幕府の庇護をうけ,官寺として栄えた五山派に対し,五山・十刹の格を離れ,林下として自由な布教活動につとめた東国を基盤に,日像・日親が出て,宗勢を京都・中国・九州に伸ばした

京都では6代将軍義教の弾圧に屈しない日親の布教活動で,商工業者(町衆)に信者を増やした

1532〜36年に法華一揆を結び、一時期京都の町政を担ったが,1536年の天文法華の乱で延暦寺僧兵による焼討ちをうけ,今日を追放された。
8世蓮如の布教活動により,宗勢を北陸・東海・近畿に拡大

門徒集団は「進むは往生極楽,退くは無間地獄」の旗の下,大名権力と衝突して各地で一向―揆を結ぶ
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