第1部:群雄割拠
第1部:群雄割拠
支配者董卓に、曹操、劉備ら反董卓軍が決起。
最強の武将・呂布は裏切りの果てに処刑される!
群雄割拠(ぐんゆうかっきょ)(多くの英雄や実力者たちが各地に勢力を張り、互いに対立して覇はを競い合っていること)
後漢末期、校尉(漢の校尉: 高級武官の名称に「校尉」が多く使われている。)の曹操(そうそう)は、独裁政権を築いていた董卓(とうたく)の暗殺を試みるが失敗に終わり逃走する。
辛くも故郷へと辿り着いた曹操は兵を集め、袁紹(えんしょう)率いる反董卓連合軍に参加。そこには劉備(りゅうび)、関羽(かんう)、張飛(ちょうひ)もいたが、身分の低い3人は冷ややかな目で見られていた。しかし、董卓の養子で、圧倒的な武力を誇る呂布(りょふ)に、劉備・関羽・張飛の3人が立ち向かい、反董卓軍を勢いづかせる。
激戦が繰り広げられる中、董卓は献帝(けんてい)に長安遷都(ちょうあんせんと)を強制し、洛陽(らくよう)を焼き払って逃走する。董卓を洛陽から追い払ったと祝う反董卓軍の者たちを見て、曹操、劉備、孫堅(そんけん)らは失望し、反董卓軍は空中分解してしまう。
長安でも悪事を働き続ける董卓に対し、朝廷の重臣である王允(おういん)が、呂布と董卓に歌伎の貂蝉(ちょうせん)が見初められたことを利用し、”美人の計”と”離間の策”を合わせた「連環の計」を実行。呂布に董卓を葬らせることに成功する。機に乗じて曹操は献帝に許昌(きょしょ)遷都を提案。献帝を影で操り、勢力を拡大していく。一方、董卓を殺した後、各地を転々としていた呂布は、劉備から徐州(じょしゅう)を奪って支配していた。しかし、計略に疎く、人を束ねる力のない呂布は、部下たちに捕らえられ、曹操によって処刑されるのだった。
王允(おういん)が養女の貂蝉(ちょうせん)を使って呂布を騙したわけだが、本作では貂蝉が本当に呂布を愛してしまう。悪役として描かれることの多い呂布の悲恋が、本作をドラマチックに盛り上げる。
第1話「曹操、刀を献ず」
ピックアップ
- 見事な装飾と建築技術の洛陽長楽宮の再現は圧巻。
- 曹操がひとり、董卓暗殺のため乗り込む相国府の再現。
- 七星剣を受け取る王允邸の書斎。
後漢末期、洛陽を制圧した董卓が政治を思うままにし、大司徒の王允(おういん)たちは頭を悩ませていた。
校尉の曹操は、表向きは董卓に仕える姿勢を見せていたが、内心では董卓排除を計画していた。利害の一致した王允と曹操は結託。
王允から七星宝刀を託された曹操は、翌日董卓暗殺を単身決行するが、董卓にその気配を察しられてしまい、とっさに刀を献上したいと嘘をつく。
第2話「曹操、亡命す」
ピックアップ
- 劉備、関羽、張飛の「桃園の誓い」- 184年: 涿県(たくけん)楼桑村(ろうそうそん)
- 曹操が陳宮に捕まる中牟県(ちゅうぼうけん)の町並み。
- 後に誤殺する知人「呂伯奢(りょはくしゃ)」のいる成皐県(せいこうけん)へ着いた曹操と陳宮。
曹操が董卓の暗殺に失敗したことを知った王允は、自分の身にも危険が迫ることを悟り、自害しようとする。
しかし、貂蝉(ちょうせん)が自らの悲惨な境遇を語り、今はおとなしくして再び董卓暗殺の機会を窺うべきだと論し、王允もそれに納得する。そこに、呂布が兵を引き連れてやってくるが、王允は冷静沈着に対応し、辛くも危機を逃れる。
一方、曹操は中牟県(ちゅうぼうけん)(河南省鄭州市)へ逃亡していた。
新しい登場人物
第3話「曹操、善人を誤殺す」
ピックアップ
- 曹操の父曹嵩のいる譙県(しょうけん)
- 190年: 陳留県(ちんりゅうけん)で兵を募った曹操のもとに各地から壮士が駆けつける。
- 18鎮諸侯が集まった陳留城(ちんりゅうじょう)
- 第一鎮 南陽太守(地方官-太守: 郡を治める長官。郡に対する統治、兵権を有しており、実質的には刺史よりも権力があった。): 袁術(えんじゅつ)
- 第二鎮 冀州刺史(地方官-刺史: 州を治める長官であり、郡を統治している太守の監察官。統治権を持つ。): 韓馥(かんぷく)
- 第三鎮 豫州刺史: 孔伷(こうちゅう)
- 第四鎮 兗州刺史: 劉岱(りゅうたい)
- 第五鎮 河内太守: 王匡(おうきょう)
- 第六鎮 陳留太守: 張邈(ちょうばく)
- 第七鎮 東郡太守: 喬瑁(きょうぼう)
- 第八鎮 山陽太守: 袁遺(えんい)
- 第九鎮 済北の相(地方官-相: 職務は太守と同じで王の位を持つものの領土を預かり統治する官): 鮑信(ほうしん)
- 第十鎮 北海太守: 孔融(こうゆう)
- 第十一鎮 広陵太守官: 張超(ちょうちょう)
- 第十二鎮 徐州刺史: 陶謙(とうけん)
- 第十三鎮 西涼太守: 馬騰(ばとう)
- 第十四鎮 北平太守: 公孫瓚(こうそんさん)
- 第十五鎮 上党太守: 張楊(ちょうよう)
- 第十六鎮 長沙太守: 孫堅(そんけん)
- 第十七鎮 渤海太守: 袁紹(えんしょう)
曹操は、父親と義兄弟の契りを交わした呂伯奢(ろはくしゃ)の屋敷に泊めてもらうことにする。しかし、刀を研ぐ音を耳にした曹操は、暗殺されてしまうと勘違いして、呂公の家来たちを殺害。さらに酒を買って帰ってきた呂公をも刺し殺す。
故郷に戻った曹操は兵を集め、袁紹の董卓討伐の呼びかけに応じて兵を挙げる。一八鎮諸侯(じゅうはちちんしょこう)が一同に介した場には、劉備、関羽、張飛の三人もいた。
第4話「関羽、華雄を斬る」
ピックアップ
- 陳留城 関羽が董卓配下の華雄を打ち取り、袁紹から「19鎮」の将軍に命ぜられる劉備兄弟。
- 劉備の陣営に曹操が出向き語り合うが、劉備は手中に収まる器ではなく、将来敵に回したくない存在だと悟る。
- 孫堅の陣営。
曹操が董卓攻めの策を練っている間に、華雄は同盟軍の二人の猛将を斬り殺した。打つ手が無い中、関羽が毅然と応戦し、華雄を斬り殺したため、諸侯の関羽を見る目が変わる。
袁紹は、増設した十九鎮将軍に劉備を任命するが、袁紹の弟の袁術はそれを快く思っていなかった。そして、曹操と劉備は宴会の席で話すうちに、天下や人生についての考え方に隔たりがあることを知る。
新しい登場人物
第5話「三英傑、呂布と戦う」
ピックアップ
- 曹操が劉備を煽った(あおった)言葉「人中に呂布あり、馬中に赤兎(せきと)あり」と呂布を英雄と語る。
- 191年: 董卓が呂布と25万の西涼郡を率いて陳留城 反董卓連合軍本営地へ。呂布と張飛、関羽、劉備が戦い、虎牢関(ころうかん)の戦いとなる。
- 董卓は長安への遷都を宣言し、天子(天下を治める者。国王、皇帝、天皇などの別号として用いられる。)を連れ出し、を長楽宮を焼き払う。
袁紹のもとに、孫堅が孤軍奮闘の末に敗れたという知らせが届く。
董卓は西涼の大軍を率いて征伐に繰り出し、呂布が次々と同盟軍の大将を斬り殺していった。同盟軍の誰もが呂布に恐れをなしている中、超飛が雄叫びとともに単騎飛び出して行き、呂布に挑む。
関羽、劉備もそれに続き、各諸侯も勢いづいて董卓討伐に向かう。しかし、董卓は献帝に長安遷都を迫っていた。
第6話「孫堅、玉璽(ぎょくじ)を得る」
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- 190年: 滎陽(けいよう)の戦い
- 焼け落ちた洛陽の長楽宮で孫堅が伝国璽(でんこくじ)を見つける。
- 曹操と劉備、孫堅は袁紹らの不甲斐なさに呆れて連合軍を去る時に、曹操は孫堅に「伝国璽は福ではなく災いの種で、天下(中国における天下は、一般に中国王朝の皇帝が主宰し、一定の普遍的な秩序原理に支配されている空間であった。天下の中心にあるのが中国王朝の直接支配する地域で、「夏」「華」「中夏」「中華」「中国」などと呼ばれる。その周囲には「四方」「夷」などといった中国王朝とは区別される地域があるが、これらの地域もいずれは中国の皇帝の主宰する秩序原理に組み入れられる存在として認識されていた)(てんが)に敵を作る」と告げる。
- 劉表のいる荊州(けいしゅう)(襄陽(じょうよう))の再現。
孫堅率いる軍は、董卓たちが長安に去って廃墟となった洛陽に入る。孫堅は、大明宮(だいめいきゅう)の龍座で五百年あまりの歴史を持つ玉璽(中国の歴代王朝および皇帝に代々受け継がれてきた皇帝用の印のこと。)を手に入れる。
翌日、同盟軍の諸侯は洛陽の残宮に集結し、董卓征伐の成功を祝うが、曹操、劉備、孫堅の三人は不甲斐ない同盟軍に失望して去り、反董卓同盟軍は分裂を余儀なくされる。
袁紹、袁術の兄弟は、孫堅の持つ玉璽を虎視眈々(こしたんたん)と狙っていた。
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第7話「孫堅の死」
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- 192年: 峴山(けんざん)の戦い(襄陽(じょうよう)の戦い)時の長江を渡る孫堅軍立派なの船
- まだ9歳の孫権が、父孫堅の亡骸を引き取りに劉表のもとへ行き、和睦する。
- 長安の董卓の贅沢な私邸爲塢(びう)
孫堅は劉表の策略に遭い、戦場で多数の矢で射抜かれて死亡。
まだ九歳だった次男の孫権は、勇敢に父孫堅の亡骸を取りも出させる。
以後、孫策と孫権の兄弟は父の喪に服しつつも、兵力を蓄え、次第に力を伸ばしていく。
長安では董卓が、密かに袁紹に通じていた王允と仲がよい張温(ちょうおん)を殺し、その血を酒にしてふるまっていた。王允は董卓の残忍な行為に絶えられなくなる。
第8話「王允の離間の計」
ピックアップ
- 呂布と董卓を虜にした貂蝉の舞(王允邸にて)
- 長安近くの郿(び)に長安城と同じ高さの城壁をもった城塞「爲塢(びう)」
王允は呂布を屋敷に招き、酒で歓待する。王允は呂布の武勇と董卓への憧れへの忠義を褒め称え、気分を良くした呂布は、さらに貂蝉の美しさに見とれる。
呂布は、王允に貂蝉への愛を吐露し、王允を義父と呼んで頭を下げる。
王允は、大喜びで貂蝉を呂布の妻に与えると約束する。数日後、王允は今度は董卓を招く。董卓はすぐに貂蝉に夢中になり、献帝の妃とするよう王允に提案する。
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第9話「鳳儀亭(ほうぎてい)の貂蟬」
ピックアップ
- 万楽宮(まんらくきゅう)
- 鳳儀亭(ほうぎてい)の呂布と貂蝉
貂蝉は皇宮の籠に乗せられて長楽宮に入るが、夜のうちに董卓の邸へと運び込まれてしまう。王允は呂布に辛抱して計画を練るように説得する。呂布は董卓の邸宅で泣き濡れた貂蝉と密会するが、それに気づいた董卓は呂布を出入り禁止にする。
その後、董卓は策士李儒の意見を聞き入れ、貂蝉を呂布にやろうとするが、貂蝉はそれを否定する。呂布は再度貂蝉と密会する。
第10話「董卓の死」
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- 万楽宮で王允が董卓に「董卓誅殺(ちゅうさつ)の勅書(ちょくしょ)」を読み上げる。
- 董卓を撃ち殺した呂布。
- 李傕(りかく)・郭汜(かくし)ら西涼郡は皆髪を結っていない。
王允が屋敷に戻ると、古い友人の陳宮が待っていた。陳宮は王允の「連環の計」を見破り、呂布の勇猛は使い道があるという。
数日後、王允ら諸大臣が董卓を皇帝に推挙するふりをする。即位の日、王允は逆賊討伐の勅諭(ちょくゆ)を奉じ、呂布が董卓を刺し殺す。
陳宮は王允に李傕(りかく)と郭汜(かくし)の投降を認めるように忠告するが、興奮した王允はそれを聞き入れず、李傕・郭汜の反撃に遭う。
新しい登場人物
第11話「劉備、徐州を救う」
ピックアップ
- 曹操は兗州(えんしゅう)で、徐州の陶謙(とうけん)配下の張闓(ちょうがい)に父曹嵩(そうすう)が殺されたことを知る。
- 193年: 徐州の戦い
- 平原(へいげん)の公孫瓚(こうそんさん)陣営
曹操は父の弔い合戦のため、徐州討伐に出る。陶謙は白い喪服に身を包んで謝罪するが、曹操は三日以内に徐州を下すと宣言する。陶謙は、復讐とは名ばかりで城を取るのが曹操の目的と悟り、袁紹、袁術に援軍を乞う手紙を出すが、無視されてしまう。北平太守の公孫瓚のもとに身を寄せていた劉備は、陶謙救援を主張し、徐州へと急ぐ。陶謙は劉備の行為にいたく感動する。
この頃の勢力図
第12話「呂布、小沛(しょうはい)に留まる」
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- 曹操の食事。宴の席でも、ひとつのテーブルに向かい合うシーンは無く、一人用のテーブルにつく。箸がとても長い。肉は贅沢品。
- 徐州の城は城壁が高くて厚いだけでなく、目の前に川があり橋を上げ下げすることができる、守りにとても固い。
- 第11話のものだが、曹操が地図を観て戦略を練る。州の形の布を縫い合わせている地図。万里の長城も描かれている。
城攻めの準備を始めた曹操だが、呂布が挙兵して攻めてきたという知らせが届き、やぶなく劉備と和解する。
陶謙は劉備に徐州牧となることを承諾させると、まもなく死去。劉備のもとに、曹操に敗れた呂布がやってくると、劉備は関羽、張飛が止めるのも構わず、呂布を迎え入れるのだった。超飛に罵られた呂布はすぐに出ていこうとするが、劉備から小沛に留まるよう説得される。
新しい登場人物
第13話「曹操、皇帝を傀儡とす」
ピックアップ
- 董卓(とうたく)配下だった李傕(りかく)・郭汜(かくし)の人質になっていた天子が廃墟と化した長安から、董卓によって焼き払われた洛陽に着いた。
- 曹操と一緒に洛陽の長楽宮に駆けつけた50万の兵士と1000以上の将軍。
- 196年: 許県遷都。
献帝が発した詔書(しょうしょ)(献帝の命令を伝える文書)を受け取ると、曹操は千載一遇の好機であることを悟り、兵を率いて洛陽に馳せ参じる(はせさんじる)。荒れ果てた洛陽で、曹操は献帝に珍味美食を献上し、大臣たちを感動させる。
翌日、曹操は献帝に許昌遷都を提案。大臣たちは、董卓という虎の手を逃れたと思ったら、今度は曹操という狼の手に落ちたことにようやく気付く。許昌に着くと、曹操は献帝を操り始める。
第14話「呂布の裏切り」
ピックアップ
- 袁術(えんじゅつ)のいる南陽。
- 南陽の中。
- 劉備軍の兵士は皆髪の毛を結ばない。
曹操は劉備に袁術討伐を命じ、同時に袁術にも密使(みっし)を送り、劉備を攻撃するようにと伝えていた。
劉備は徐州を超飛に任せて出陣。しかし、張飛は兵士たちと大酒を飲み、呂布の従弟を殴ってしまう。起こった呂布は徐州をあっけなく落とし、張飛は淮南(わいなん)に逃亡する。
徐州に引き返してきた劉備を迎え入れた呂布は、徐州を返そうとしらじらしく申し出るが、劉備はこれを断る。
新しい登場人物
第15話「轅門(えんもん)に戟(げき)を射る」
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- 劉備のいる小沛。古くて守りが弱い。
- 劉備と袁術配下の紀霊(きれい)の争いを避けるため「方天画戟」の枝つばを射抜く呂布。
- 孫策(そんさく)は父孫堅亡き(襄陽の戦い)後、一時的に江都に移り住み、孫堅の軍は解体され、財産も消え、主家筋の袁術軍に吸収されていたことを孫堅の墓前で語る。
- 玉璽(ぎょくじ)と引き換えに、父孫堅に仕えていた将軍4人、程普(ていふ)・黄蓋(こうがい)・韓当(かんとう)・祖茂(そぼう)を得て去る。
- 197年: 玉璽を得た袁術は寿春で即位し、仲氏皇帝(ちゅうしこうてい)と名乗る。
呂布から五里坡に招かれた劉備は、関羽、張飛と共に向かうが、袁術(えんじゅつ)の部下である紀霊(きれい)も招かれていることを知る。
呂布は劉備、紀霊と弓での賭けを申し入れ、見事に呂布の矢が的に命中。紀霊は呂布を恐れて退却する。
義兄弟の周瑜と会い、共に大業を為すことを誓い合った孫策は、玉璽を袁術に献上し、かつての部下たちを呼び集める。袁術は玉璽を得て皇帝を自称し始める。
第16話「呂布、徐州牧となる」
ピックアップ
- 遷都した許都で漢献帝より護国大将軍として、賊となった袁術(えんじゅつ)討伐を命じた。
- 呂布は詔によって徐州牧として袁術討伐の出陣を命じられたが、出陣はしなかった。
- 寿春の袁術は曹操と劉備の大軍とに陥落し、淮南に敗走する。
曹操にとって、袁術が皇帝を名乗ったことは格好の攻撃理由となり、17万の大軍を率いて袁術のもとへと向かう。
徐州では、陳宮が袁術の計略を見破り、政略結婚の申し出を危険が大きすぎると、断固として拒否するように呂布に進言していた。呂布は、天子の名のもとに曹操によって徐州牧(州の長官。刺史、郡守と同格。三国志の群雄たちはほとんどが州牧を経験している。)に命じられたのを喜んで受け入れ、曹操軍を助けて寿春を攻撃するために劉備を派遣する。
この頃の勢力図
新しい登場人物
第17話「劉備、兄弟と離れる」
ピックアップ
- 小沛の城は古く守りに弱かったが、劉備はいつの間にか城壁の高さを増していた。
- 曹操の大軍が押し寄せるため急いで徐州に帰った呂布は、城門の橋が上がっているため自分の城に入ることができなかった。
- 呂布は一旦、徐州内の下邳(かひ)に身をおくことにする。
徐州では呂布が宴を設けるたび、陳圭、陳登親子がおもねる発言をし、陳宮は冷遇されはじめていた。ある日、狩りに出かけた陳宮は、捕まえた飛脚から曹操と劉備の往復書信を発見する。呂布はその内容を知ると憤慨し、兵を率いて劉備を打つことにする。小沛(しょうはい)の城外に誘い出された劉備は、呂布の待ち伏せに遭って、関羽、張飛ともはぐれてしまい、陳宮に騙されていたことを知る。
第18話「呂布の死」
ピックアップ
- 198: 下邳(かひ)の戦い 曹操は、厚く高い城壁と三方を止水で囲まれた守りに硬い下邳を、雨期を利用して土手を崩して場内を水攻めにした。
- 曹操は呂布の一番の配下張遼(ちょうりょう)に真摯な態度を示し、自ら曹操に仕えると、見方に寝返らせる。
- 呂伯奢(ろはくしゃ)殺害依頼、曹操のもとを離れ呂布の軍師となっていた陳宮と再会した曹操の情のある態度。
- 劉備、陳宮のそれぞれの最後のシーン。
陳父子に裏切られ、やむなく下邳にこもった呂布のもとに、曹操の軍隊が到着する。曹操は呂布に投降を勧めるが、陳宮に邪魔をされる。陳宮は場内と城外から曹操を攻撃しようと提案するが、呂布は貂蝉の意見を聞いて場内に閉じこもる。水攻めで混乱に陥った場内で、呂布は部下たちを痛罵(つうば)。その部下たちに生け捕りにされ、曹操に献上されてしまう。呂布は曹操に命乞いをする。