フォロ・ロマーノ
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フォロ・ロマーノ (フォルム・ロマヌム) 世界遺産「ローマの歴史地区と教皇領、サン・パオロ・フォーリ・レ・ムーラ聖堂」の建造物の一部。紀元前8世紀-後5世紀に建築され、紀元前6世紀頃からローマ帝国テトラルキアを採用する293年にかけての国家の政治・経済の中心地であった。現在の遺跡は、大部分が帝政時代以降のもの。

概要

所在地 古代ローマ, 首都ローマ
建設年 紀元前8世紀 〜 後5世紀
建設者 王政ローマ, 共和政ローマ, 帝政ローマ
建築様式 首都中枢地区


パラティーノの丘とカンピドリオの丘の中間に位置する。フォロとは、広場のこと。ローマ帝国の政治、商業と市民の生活の中心だった場所である。フォロ・ロマーノが本格的に整備されるようになったのは、ガイウス・ユリウス・カエサルの時代で、アウグストゥスがこれを引き継ぎ、カエサルを祭ったユリウス神殿、元老院やバシリカ・ユリアが整備された。

フォルム・ロマヌム中心部の平面図

フォルム・ロマヌム中心部の平面図
フォルム・ロマヌム中心部の平面図
©Public domain

1: タブラリウム

タブラリウム
タブラリウム

建設年:紀元前78年
国家公文書館。、独裁官ルキウス・コルネリウス・スッラによって建立された。フォルムの西端に位置する建築物で、フォルムのいわば舞台背景の役割を果たし、同時にカピトリーノの丘にあったユノ・モネタ神殿(造幣局として機能)とユピテル・オプティムス・マキシムス神殿を接続した。

2: コンコルディア神殿

コンコルディア神殿
コンコルディア神殿

建設年: 紀元前4世紀
ローマ神話の和合の女神コンコルディアを祭った神殿。キケロが4回目のカティリナ弾劾演説を行った場所。初代皇帝アウグストゥスが起工し、次代のティベリウスが10年に完成させた神殿。現在は基礎部分しか残っていない。

3: ウェスパシアヌスとティトゥス神殿

ウェスパシアヌスとティトゥス神殿
ウェスパシアヌスとティトゥス神殿

建設年: 紀元79年
神殿。ウェスパシアヌス帝と息子のティトゥス帝を神格化して祭っている。皇帝ドミティアヌスによって建設された神殿。現在は3本のコリント式の柱のみが残る。

4: サートゥルヌス神殿

サートゥルヌス神殿
サートゥルヌス神殿

建設年: 紀元前501年
ローマ神話の神サートゥルヌスを祭った神殿

5: セプティミウス=セウェルスの凱旋門

セプティミウス=セウェルスの凱旋門
セプティミウス=セウェルスの凱旋門

建設年: 203年
記念門。皇帝セプティミウス=セウェルスとその息子カラカラとゲタの第6次パルティア戦争(194年/195年と197年から199年までの遠征)での勝利を記念して建設された白い大理石製の凱旋門。203年に完成した。高さ23m、幅25m。白大理石の豪華な彫刻によって装飾されている。

6: ロストラ

再現されたロストラ
再現されたロストラ

共和政ローマからローマ帝国の時代にローマ市内に建っていた大きな演壇。演説をするために凝灰岩で造られた高さ3m、長さ12mの演壇。ロストラとは船首を意味する言葉で、台の周囲に敵船の船首をはめ込んでいたことに由来する。演壇の脇には「ローマの臍」と、主要都市までの距離を金文字で刻んだ里程票が設置されていた。

7: 帝都ローマ基準点

帝都ローマ基準点
帝都ローマ基準点

建設年: 紀元前2世紀
古代ローマにおけるローマ市街地の測量の原点。元々は、高さ2mで直径4.45mの大理石製の円錐形モニュメントがあったと推定されるが、現在はその破片が残っている。

8: 黄金の里程標

黄金の里程標
黄金の里程標

建設年 紀元前20年
古代ローマの道路元標であり、ローマから延びる全てのローマ街道の起点とされたマイルストーン。

9: ティベリウスの凱旋門

A: クリア・ユリア

クリア・ユリア
クリア・ユリア

建設年: 紀元前44年
古代ローマ時代ローマのフォルム・ロマヌムに建てられた元老院議事堂。ガイウス・ユリウス・カエサルが、元老院議員ファウストゥス・コルネリウス・スッラが建てた先代の議事堂クリア・コルネリアを改築したものである。カエサルがポンペイウス劇場で暗殺されたことにより、中断を余儀なくされた。その後、後継者でローマ帝国初代皇帝に就任することになるアウグストゥスが、紀元前29年に事業を完遂した。

B: コミティウム

コミティウム
コミティウム

建設年: 紀元前7-4世紀
オープンパグリックミーティングスペース

C: ラピス・ニゲル

ラピス・ニゲルで出土した金石文
ラピス・ニゲルで出土した金石文

建設年: 紀元前5世紀
床面を黒い大理石で覆われ周囲をコンクリートで囲まれた遺跡で、古代ローマの記念碑または神殿。

D: フォカスの記念柱

フォカスの記念柱
フォカスの記念柱

建設年: 西暦601年8月1日、
東ローマ帝国皇帝フォカスを称えて、ローマ中心部、フォロ・ロマーノのロストラ(演説台)の前に建立され、フォカスに献納または再献納された石柱(コロンナ)である。この記念柱は、古代にあって、フォロ・ロマーノに加えられた最後の建造物。

E: フォルム(広場)

F: バシリカ・ユリア

バシリカ・ユリア
バシリカ・ユリア(想像図)

建設年: 紀元前46年,紀元238年
公会堂(バジリカ)。
紀元前54年のガリア戦争の勝利で得た資金をもとにして、紀元前170年に建てられたバシリカ・センプロニアを取り壊した用地を利用して紀元前46年にカエサルが建設を始め、アウグストゥスの時代に完成した。

画像出典: ファイル:Basilica Julia.jpg – Wikipedia

G: バシリカ・アエミリア

アウグストゥスが修復した後の想像図
アウグストゥスが修復した後の想像図

建設年: 紀元前179年,紀元前34年
公会堂(バジリカ)。日本語でエミリア会堂、エミリウスのバジリカなどと表記されることもある。

画像出典: ファイル:Basilica Aemilia 3D.jpg – Wikipedia

H: カストルとポルックス神殿

カストルとポルックス神殿
カストルとポルックス神殿

建設年: 紀元前495年
紀元前495年、レギッルス湖畔の戦いの勝利への感謝を込めて建設された。カストルとポルックスはディオスクーロイまたはジェミニ(双子)と呼ばれ、ゼウスとレーダーの双子の息子を意味する。その信仰はギリシャからマグナ・グラエキアを経由して南イタリアのギリシア文化と共にローマにもたらされた。

J: ディウウス・カエサル神殿

カエサル神殿
カエサル神殿(想像図)

建設年: 紀元前29年
紀元前29年8月29日に、アクティウムの海戦に勝利したオクタウィアヌス(後の初代皇帝アウグストゥス)が神君カエサルを記念して建てたプロスタイル式(前柱廊下式)の神殿。日本語で神君カエサル神殿と表記されることもある。

画像出典: ファイル:Temple of Caesar 3D.jpg – Wikipedia

K: アウグストゥスの凱旋門

L: アントニヌス=ピウスとファウスティナ神殿

アントニヌス=ピウスとファウスティナ神殿
アントニヌス=ピウスとファウスティナ神殿

建設年: 141年(建設開始)
アントニヌス=ピウス帝が皇后ファウスティナ(大ファウスティナ)を偲び建造させた。アントニウス・ピウスが死去した後、後継のマルクス=アウレリウス=アントニヌス帝によりアントニウス・ピウスと大ファウスティナを共に祀る神殿とされた。凝灰岩で造られた高床の上に建てられており、建物に刻まれた碑文にはDivo Antonino et Divae Faustinae Ex S.C.(日本語意訳:元老院から、神君アントニヌスとファウスティナに捧ぐ)と書かれていた。

画像出典: ファイル:Divo Antonino Diva Faustina Temple Forum Romanum.jpg – Wikipedia

M: レギア

レギア
レギア

王政ローマ時代には王の執務室、また共和政ローマや帝政ローマ時代には最高神祇官の公邸であった建物。

画像出典: ファイル:Regia 02.JPG – Wikipedia

N: ウェスタ神殿

ウェスタ神殿
ウェスタ神殿

建設年: 205年
かまどの女神ウェスタをまつる神殿。

画像出典: ファイル:Rom vesta tempel.jpg – Wikipedia

P: ウェヌス・クロアキナ祠

Q: ヤヌス神殿

ルーベンスが描いたヤヌス神殿
ルーベンスが描いたヤヌス神殿

神殿。出入口と扉を司る神であるヤヌスの像が祀られた建物の両側には扉が設けられていた。この扉は「ヤヌスの扉」と呼ばれており、古代ローマにおいて戦時に開けられ、平時に閉じられていた。日本語で、ヤヌスの神殿と表記されることもある。

画像出典: ピーテル・パウル・ルーベンス画: Temple of Janus (エルミタージュ美術館所蔵)

フォルム・ロマヌムと周辺の広域平面図

Forum-Romanum2

01: マクセンティウスのバシリカ

マクセンティウスのバシリカ
マクセンティウスのバシリカ

建設年: 312年
公会堂(バシリカ)。コンスタンティヌスのバシリカや新バシリカと表記されることもある。テトラルキア時代のローマ帝国皇帝マクセンティウスが308年に北側部分より建設を始め、ミルウィウス橋の戦いでマクセンティウスを破って帝国を再統一した皇帝コンスタンティヌス1世が、312年に完成させた。

02: ウェヌスとローマ神殿

コロッセオから見たウェヌスとローマ神殿
コロッセオから見たウェヌスとローマ神殿

建設年: 135年
ローマ神殿。古代ローマで既知の最大の神殿。コロッセオの近くにあり、女神ウェヌス・フェリクス(好意的なウェヌス)と女神ローマ(永遠なるローマ)を祭っている。307年の火災で損傷したが、マクセンティウス帝が設計を変更して修復した。

画像出典: ファイル:Templo de venus e roma2.jpg – Wikipedia

03: ティトゥスの凱旋門

ティトゥスの凱旋門
ティトゥスの凱旋門

建設年: 82年
ローマ帝国第11代皇帝ドミティアヌスにより、先代皇帝でドミティアヌスの兄でもあるティトゥスのエルサレム攻囲戦等での戦功を称えるため建てられた。

04: ウェスタの巫女たちの家

ウェスタの巫女たちの家
ウェスタの巫女たちの家

かまどの女神ウェスタに仕える巫女たちの住居。

05: ロムルス神殿

皇帝マクセンティウスが、夭折した息子ウァレリウス・ロムルスのために建設した神殿。しかし、彼がミルヴィオ橋の戦いで戦死したため、未完となった。

世界遺産「ローマの歴史地区と教皇領、サン・パオロ・フォーリ・レ・ムーラ聖堂」地図

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