デキムス・ユニウス・ブルトゥス・アルビヌス (紀元前85年〜紀元前42年10月23日)。
共和政ローマ末期の政治家・軍人。共和政の実質的な設立者であり初代コンスルのルキウス・ユニウス・ブルトゥスの末裔。民衆派の指導者であった独裁官ガイウス・ユリウス・カエサルの暗殺に関わった人物の1人で、現代においてはカエサル暗殺を象徴する人物として記憶されている。
デキムス・ユニウス・ブルトゥス・アルビヌス
ブルートゥス年表
- 紀元前85年 大ブルトゥスとセルウィリア・カエピオニスの子として生まれる。
マルクス・アエミリウス・レピドゥスによる親マリウス派の蜂起に加わった父・大ブルトゥスは、スッラの部将グナエウス・ポンペイウスによって殺害される。
未亡人となった母セルウィリアはガイウス・ユリウス・カエサルの愛人となる。 - 紀元前58年 キプロス知事(小カト)の補佐官となり、金貸し商人として一財を成すなど商才を示し、キプロスで得た財産をローマに持ち帰えり、アッピウス・クラウディウス・プルクラ(コンスル)の娘クラウディアと結婚する。
- 紀元前53年 財務官当選。
- 紀元前49年 恩人カエサルのルビコン川渡河に対して宿敵のポンペイウス軍に将官として加わり、ファルサルスの戦いに参加する。
閥族派は、元老院の決定を不服として内乱を起こしたカエサルを「共和政の敵」と見なしており、ブルトゥスは私的な復讐より公的活動での信念を優先した。
カエサルは、「戦場でブルトゥスを見つけたなら、決して傷つけてはならない」と異例の厳命を下した。 - 紀元前48年 ファルサルスでポンペイウスが惨敗し、カエサルに恭順する。
カエサルは、ブルトゥスを側近に加える。 - 紀元前46年 カエサルからガリア総督任命される。
小カトーやポンペイウス、メテルス・スキピオら北アフリカ各地にそれぞれ逃亡した反カエサル派の将官を追う。 - 紀元前45年 カエサルに法務官へ推挙され当選。クラウディアと離婚して小カトーの娘ポルキア・カトニスと再婚する。
- 紀元前44年 独裁官カエサルを暗殺する。
カエサル派のガイウス・ユリウス・カエサル・オクタウィアヌス、マルクス・アントニウス、マルクス・アエミリウス・レピドゥスの三者によって第2回三頭政治が成立して国家再建三人委員に就任し、閥族派の巨頭を粛清した。 - 紀元前42年 フィリッピの戦いでアントニウスに敗北、自害する。
デキムス・ユニウス・ブルトゥス・アルビヌスが登場する作品
ザ・ローマ帝国の興亡

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