マルクス・ポルキウス・カト・ケンソリウス (紀元前234年〜紀元前149年)
共和政ローマ期の政治家。清廉で弁舌に優れ、執政官、監察官を務めた。曾孫のマルクス・ポルキウス・カト・ウティケンシス(小カト)と区別するため、「大カト(Cato maior)」と称される。『農業論』を記す。
マルクス・ポルキウス・カト・ケンソリウス
概要
第2次ポエニ戦争
紀元前219年〜紀元前201年 第2次ポエニ戦争 紀元前217年のトラシメヌス湖畔の戦いによるローマ軍の大敗を受け、事態収拾のために元老院によって独裁官に任命されたクィントゥス・ファビウス・マクシムスの軍事司令官として従軍。
第二次ポエニ戦争後のカルタゴの処遇について、ローマは同盟国として扱うことを選んだが、カトは元老院で演説を行うときに常に(全く関係無い話題であっても)「ともあれ、私はカルタゴは滅ぼされるべきであると思う」と末尾に付け加えた。
政敵のプブリウス・コルネリウス・スキピオ・ナシカ・コルクルム(スキピオの従甥)は潜在的なライバルを持たないローマは腐敗して衰亡すると論じ、同じように演説の最後に「それにつけてもカルタゴは存続させるべきである」とやり返したと伝えられる。
著作
著作には農業について記した共和政期の文学作品『農業論』と古ラテン語を使用している歴史書『起源論』がある。
マルクス・ポルキウス・カト・ケンソリウスが登場する作品
ガーディアン ハンニバル 戦記
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