印象派 Impressionism
19世紀後半にあらわれたフランス絵画の様式。先入観をすて、外界の事物から受ける感覚的印象をそのまま表現しようとして、光と色彩を重視した。風景や人物など身近なものや近代市民生活を題材とした。チューブ入り絵具や写真の発明が影響した。マネ、モネ、ドガ、ルノワールなど。
印象派
19世紀後半にあらわれたフランス絵画の様式。先入観をすて、外界の事物から受ける感覚的印象をそのまま表現しようとして、光と色彩を重視した。
- サロンのアカデミズムに反抗した。
- 光と色彩を重視し、大胆で自由なタッチを使用して、対象からうける直接的印象を表現しようとした。風景や人物など身近なものや近代市民生活を題材とした。
- チューブ入り絵具(戸外制作が可能に)や写真の発明が影響した。
参考 山川 詳説世界史図録
欧米における近代国民国家の発展
19世紀欧米の文化
美術と音楽
パリのモンマルトルにあったダンスホールで、木漏れ日のなか集う人々の様子を描いたルノワールの代表作。
印象派
19世紀後半には印象派 Impressionism の画家が現れた。彼らは「明るく、さらに明るく」をモットーに、光と陰の色彩を主観的な感覚によって追求したので、当時の風刺雑誌記者によって印象派と名づけられた。その画風の創始者はマネ Manet (1832〜83, 「草上の昼食」 エドゥアール=マネ)で、彼の周りには印象主義の確立者であるモネ Monet (1840〜1926, 「睡蓮」 クロード=モネ)などがいた。またドガ Degas (1834〜1917 エドガー=ドガ)は踊り子や競馬などを描き、ルノワール Renoir (1841〜1919)は印象派の巨匠として女性の肖像や浴女などを描いた。