国性爺合戦
国性爺合戦は、清が明を征服するなか、最後まで清に抵抗運動を続けた、日本人の母をもつ明朝の軍人・鄭成功(国姓爺)をモデルにした近松門左衛門作の人形浄瑠璃。母が日本人であったことから、鄭成功の行動は日本へもくわしく伝えられ、近松門左衛門作の『国性爺合戦』は人気を博し、のちに歌舞伎化された。全五段。結末を含め、史実とは異なる展開となっている。
国性爺合戦
登場人物
- 和藤内:中国人を父に、日本人を母に持つ。のち国性爺。超人的活躍で明朝の復興に尽くす。実在の人物鄭成功(国姓爺)がモデル。なお、和藤内とは、「和(日本)でも藤(唐、中国のこと)でも内(ない)」という洒落。
- 小むつ:和藤内の妻。鄭芝龍:和藤内の父。明の臣。日本に渡ってからは老一官と名乗る。栴檀皇女:明の皇帝の妹。
- 甘輝:将軍
- 呉三桂:将軍。明の忠臣。敵弾に倒れた帝の寵妃華清婦人の腹の太子と自らの子を入れ替え、太子をつれて山々を逃げ九仙山に隠れる。
- 錦祥女:甘輝の妻。鄭芝龍の先妻の娘。
- 李蹈天:明の佞臣。左目を抉り取って韃靼にくみする。
参考 Wikipedia